Illustration: Haruka Toshimitsu

《働くオンナの救Q箱》やる気が出ない…。これって正月病?


Q3.悪化することはあるの?

 注意したいのは、倦怠感が長期間続いて何ごとにもやる気が出なかったり、極度に気分が落ち込んでしまうなどの、うつ状態になることです。直接の原因ではないにせよ、もともと内向的な性格の人が、正月休みを引き金にうつ病に陥ってしまう、ということは可能性として少なくはありません。

Q4.うつ状態が続く場合は病院に行くべき?

 一概に、病院に行けば良くなると言い切れないのが難しいところですが、ご自身の不安や悩みが少しでも軽くなるのなら、専門医のカウンセリングを受けるのもひとつの手段。うつ病を疑ってクリニックを受診する方の多くは、生活リズムが乱れて睡眠をしっかりとれていないことが多いので、よく眠れる薬を処方することがあります。ほかには、今の自分がマイナス思考になっていないかを自身に問いかけ、ポジティブ思考に変換する「認知療法」を提案しているところも。これは、疲れて帰宅した後に家事ができない自分を責めるのではなく、仕事を頑張った自分を褒めてあげる…といった考え方。薬以外にもアプローチはさまざまで、何が効果的かは人それぞれなのです。

Q5.今すぐできる解消法が知りたい!

 きちんと朝起きて、夜は寝るという規則的な生活が改善の近道です。体内リズムを整えるために、起床後4時間以内には朝の日差しを浴びてください。カーテン越しでもOKです。寝る前のスマートフォン操作は、脳が活性化して睡眠の妨げになるため、着信がこないように設定したり、ベッドから離れた場所に置いて操作しないようにするなどの工夫を。あとはマイナスな考えごとをしないように、音楽をかけながら軽い運動やストレッチ、流行のマインドフルネスなども効果的です。ただし無理をするとストレスがかかってしまうので、自然にできることから始めてみましょう。


監修:小林由佳 先生

メディカル スイッチ イン クリニック院長
http://www.medicalswitch.com





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