Illustration:Haruka Toshimitsu

《働くオンナの救Q箱》不整脈って危険なの? - 後編


 誰もが症状を引き起こす可能性を持ち、突然死の危険性もある「不整脈」って?予防と対策を知って備えよう!

Q3.どんな不整脈が危険なの?

 急な失神やめまいなど、意識が遠のく症状を伴ったり、急激に強い動悸が生じて息苦しくなったりする場合は命に関わる危険性があり、特に注意が必要です。また、たとえ自覚症状がなくとも、もともと心臓に異常がある方については要注意。上記のような症状が起こった場合や不整脈に少しでも心当たりがある方は、まずは病院を受診して適切な検査を受けましょう。

Q4.不整脈になりやすい人の特徴は?

 前述したように、心臓そのものに何らかの異常や疾患がある人は特になりやすく、高齢者や高血圧、肥満体質の人など、心臓病のリスクがある方は注意が必要です。また、病気でなくてもストレスや過労、睡眠不足に喫煙、アルコールやカフェインの過剰摂取、栄養不足、不規則な生活等が自律神経の乱れを引き起こし、不整脈の原因になることも。普段から規則正しい生活を心がけることが大切です。

Q5.どんな治療法があるの?

 投薬による治療をはじめ、ペースメーカーや植え込み型除細動器を身体に埋め込むケースなど、不整脈の種類によってさまざまな治療法があります。日常生活のなかでもできる治療法としては、Q4でも触れたように生活習慣を整えることが一番大切。とくに食生活は重要で、自律神経の乱れを整えてくれるカリウムやマグネシウムを多く含む野菜や海藻類、果物、豆類を取るのが効果的です。自分に合った治療法を知るためにも、不整脈の症状がみられたら、一度病院で検査してみることをおすすめします。

 

監修:池上晴彦 先生

池上内科循環器内科クリニック院長
https://www.ikegami-clinic.jp

 

不整脈って危険なの? - 前編





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