細菌が増殖しやすい夏に気をつけたい「食中毒」。飲食店でも家庭でも、同様に発生する危険性が。夏を元気に過ごすため、対策や予防法をチェック!
Q1.食中毒とはどのような病気ですか?
食中毒は、有害な微生物や物質などを含む食品を食べて起こる、急性の病気です。代表的な症状には、吐き気や嘔吐、腹痛や下痢などの胃腸障害が挙げられます。原因物質によって、食品を食べてから発症するまでの時間や症状の激しさはさまざまで、発熱、全身の倦怠感、血便などの症状が表れることも。また、最悪の場合は大人でも死に至るケースがある病気です。
Q2.原因は何でしょうか?
主な原因は、人体に有害な細菌やウイルス、寄生虫などが付着した食品を食べてしまうことです。食材の洗浄や加熱が不足している、手洗いが不十分なまま調理をするなど、うっかり行いがちな行動で、食品が細菌などに汚染されてしまいます。とくに細菌による食中毒が起こりやすいのは、細菌が増えやすい夏。調理したものを室温で長時間放置することなどから、飲食店でも家庭でも発生の恐れがあるので、今の時期は注意が必要です。
監修:門間千枝 先生
東京都健康安全研究センター 微生物部 主任研究員
http://www.tokyo-eiken.go.jp