illustration: Haruka Toshimitsu text: Mayuko Yago

「胃のむかつき」、どうしたら改善する?《働くオンナの救Q箱》


 12月11日は「胃腸の日」とされています。イベントが目白押しで、生活習慣が乱れやすい12月。胃のむかつきの対策を知っておきましょう!

Q1.胃のむかつきはなぜ起こる?

 若い女性の場合、日常における胃のむかつきは、胃腸の機能低下や機能不全で起こることが多いです。胃は食物をいったんとどめてすりつぶし、消化液による消化の第一段階を担ったうえで、腸のほうへ送り出す(蠕動(ぜんどう)運動)作業をつかさどります。この機能に障害をきたすと、胃内に食物が残り、むかつきの原因になるのです。また、食事中の胃の膨らみが不十分だと起こる伸展痛のむかつき、胃の知覚過敏で感じるむかつきなどもあります。

Q2.胃腸の機能障害の原因は?

 胃の蠕動運動の低下は、内臓下垂や加齢が原因とされています。さらに、ストレスや生活習慣の乱れで起こることも。それ以外に、胃腸の機能障害の原因としては、逆流性食道炎などによる食道内への胃内容物の逆流、ピロリ菌感染胃炎などが挙げられます。医療施設では、胃内視鏡検査や腹部超音波検査などで、命にかかわる疾患でないことを確認のうえ、胃のむかつきを緩和するための胃腸機能改善を目的とした対症療法が選択されます。

Q3.日常的にできる、胃のむかつきの予防法は?

 規則正しい食生活を送り、就寝前の食事は控えることが、胃のむかつきの予防につながります。食事の際は冷たい食品より温かい食品、揚げたり焼いたりするより、蒸したり湯がいたりする調理法を選び、胃腸の緊張状態や過負担を避けましょう。また、体がほぐれて温まると副交感神経が優位になり、胃腸の機能も活発になります。可能であれば食後に、ストレッチや適度な有酸素運動を心がけるといいでしょう。

Q4.胃のむかつきへの対処法は?

 胃のむかつきが起こったときの食事では、刺激物や炭酸飲料、高脂肪食を避け、消化しやすい食品や温かいものをゆっくり摂取し、胃腸の負担を軽減しましょう。睡眠の質が落ちると、胃腸の働きをつかさどる副交感神経の働きが期待できなくなります。そのため夕食は控えめにして、睡眠の3時間以上前に食べ終えることをオススメします。また、入浴や十分な睡眠で副交感神経の働きを高めて、胃腸の機能改善を図るのもいいでしょう。

Q5.市販の胃薬を使用する際のポイントは?

 飲み始めのタイミングは、日常生活に支障をきたす程度の症状が出現した時点です。食中や食後に起こりやすい胃のむかつきの場合、漢方や健胃消化薬、消化管運動調整薬が効果的でしょう。食事とは無関係にむかつきが続くなら、健胃消化薬や消化管運動調整薬などの組み合わせがオススメ。胸やけ・逆流感を伴うむかつきは、H2ブロッカーなど制酸薬が有効です。1週間ほど胃薬を飲んでも効果が表れないときは、胃腸科を受診してください。

監修:髙橋 秀理 先生

池袋藤久ビルクリニック 所長
平塚胃腸病院 副院長
日本内科学会 専門医
http://www.toukyu-clinic.jp
http://www.ichou.gr.jp

 





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