「い〜い湯〜だな〜」と銭湯のお湯につかったのはいつだったろう?
壁に描かれた富士山を眺めながら、広いお風呂でゆったり。そして、湯上がりにイチゴミク……。ちょっと古いくらいがノスタルジーな気分が高まる銭湯ですが、今、全国各地でちょっとした銭湯ブームが来ているのを知っていますか?
銭湯で音楽ライブや落語イベントを開催したり、古い銭湯を丸ごとリノベーションしてアート作品にしたりと、町の文化遺産を守ろうと主に若者が地域の人たちと協力して銭湯文化を盛り上げているようです。
文京区根津の元銭湯「宮の湯」でも22日(土)から、興味深いイベントが開催されます。その名も「浴場とヒタキバを巡る小さな冒険」。体験型のアートゲームです。


気鋭の芸術家たちが元銭湯の空間をジャックし、浴場や釜場がアートまみれになって非現実的な空間を形成します。透明なクジラがいたり、テレビがただものではなくなっていたり、金の便器が鎮座していたり……。灯りをともした夜の元銭湯に、美しいカオスが広がります。

ゲームの内容は、脱衣場のロッカーにクイズが隠されており、そのクイズを解いて暗号をゲットすると、秘密の部屋「ヒタキバ」に行くことができるというもの。クイズを解いていくうちに芸術家の世界観に包まれていくような感覚が新鮮です。
残念ながら入浴はできませんが、ふだんは見ることのできない釜湯に入ることができたり、昭和の佇まいが残る銭湯でアートな時間を過ごすことができる貴重な機会。ぜひ、ゴールデンウィークの散歩がてら、出かけてみてください。
謎解きアートで遊べる「浴場とヒタキバを巡る小さな冒険」
会場:元銭湯「宮の湯」(文京区根津2-19-8)
開催期間:4月22日(土)~5月6日(土)※若干前後する可能性があります。
開催時間:16時〜21時 ※最終入館20:30
定休日:火曜
入館料:1000円(学生は300円)
チケット:現地の番台で購入