絵だからこそ伝えられることがある―。南海キャンディーズ・しずちゃん初の個展『しずちゃんの、創造と破壊 展』


お笑いコンビ・南海キャンディーズの「しずちゃん」こと山﨑静代さんの個展が、5月上旬、銀座三越で開催された。女優やボクサーとしても活躍し、人々を魅了し続けてきたしずちゃん。「悩みや苦悩」と「幸せや希望」といった、どちらかだけが存在するものではなく、常に共存している心のなかのさまざまな感情。そんな“創造と破壊”をテーマにした展示の魅力に迫る。

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展示作品は、テレビ番組の企画で描いた絵画をはじめ、本格的なキャンバス作品や未発表の最新作まで、約100点。会期中は、南海キャンディーズ・やまちゃんこと山里亮太さんとのスペシャルトークショーも開催され、本人が在廊する日には、芸人仲間など著名人も多く応援にかけつけた。

幼いころから絵を描いていたしずちゃん。心が強く揺さぶられることがあるたびに筆を手にし、絵を描くことで悩みや負の感情を中和してきたという。本展示の背景には、「作品を見てくれた人にも同じような気持ちになってもらえたら」というしずちゃんの思いが込められている。こうして実際に開催を迎えてみて、どのような心境だっただろうか。

「家の押し入れに眠っていた絵が、こうして日の目を浴びる日がくるなんて、まだ不思議な感じです。正直なところ、開催するまでは不安が大きかったけれど、展示を見た人から『よかったよ』、『すごかった』という声や、『涙がでてきた』という人もいて。ほっとしましたし、なによりうれしかったですね」

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しずちゃんが初めて描いた絵本『すきすきどんどん』の原画も。

アクリルや油絵、水彩画、デッサンなど、表現方法は多岐にわたり、一人ですべて手がけたとは思えないほど、見ごたえのある展示となっている。ボクシングを始めるきっかけとなった恩師への思いがこもった絵本『このおに』の原画や、夫をモチーフにした作品など、まさにしずちゃんならではの感性が躍動する作品がそろっている。

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本展示のために描き下ろしされた、銀座三越 特別作品『ギ・ン・ザ』。

「自分から描きたいというより、(仕事のために)『描かなあかん』というときもありますが、絵を描いているといままで知らなかった自分に気づける面白さがあります。『絵だからこそ伝えられる』ものがあると思っています。これからも自分らしい表現を追求して、作品を届ける方にも力を入れていきたいです」

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『しずちゃんの、創造と破壊 展』は、伊勢丹浦和店で8月に次期開催をひかえている。今回足を運べなかった人は、ぜひそちらに足を運んでみて。

Profile

やまざき しずよ

2003年 山里亮太と「南海キャンディーズ」を結成し、翌年「M-1グランプリ2004」準優勝、「第25回ABCお笑い新人グランプリ」最優秀新人賞を受賞。2007年に映画『フラガール』で「第30回日本アカデミー賞」新人俳優賞受賞。独特な画風と絵画技術の高さでメディアから注目を浴びる。著書に絵本『すきすきどんどん』(幻冬舎)、『このおに』(岩崎書店)がある。2023年には自身初となるエッセイを発行予定。


『しずちゃんの、創造と破壊 展』

会期 8月2日(水)~14日(月)

場所 伊勢丹浦和店

※チケットの購入方法など、詳しくは近日公開

個展URL:https://www.mistore.jp/shopping/event/ginza_e/shizuchan_51

Youtube:「しずちゃんの創造と破壊チャンネル/OmO

Twitter:しずちゃんの創造と破壊チャンネル





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