このほか、現在のデジタル技術を使った制作現場を再現した部屋もあります。ここでは、来場者が簡単なイラストを描き、パソコンで編集し、パラパラアニメを制作できます。

館内では、アニメに関連した企画展を年に3、4回実施。現在は「みんなのうたの世界展」(3月25日まで)が開催されています。「みんなのうた」は61年にスタートしたNHKの歌番組で、そこで使われた絵コンテや原画、人形などが展示されています。
「みんなの歌」が懐かしくなって、もう一度見たいなぁ、と思ったら館内のシアターに立ち寄りましょう。150インチのスクリーンで「大きな古時計」や「山口さんちのツトム君」、「おしりかじり虫」、「手紙~拝啓 十五の君へ~」などを鑑賞できます。休日には、3世代で訪れる家族が多く見受けられるそうです。
ミュージアムの運営担当スタッフの藤田輝さんは「来館者はひと月に3000~4000人ほどです。東北や東海地方からの修学旅行生やアニメ制作会社の人が新人を連れて見学に来ることもあります。小学生の時、見学に訪れ、成人してアニメ業界に入ったという人も来ました。とてもうれしかったですね。このミュージアムでは世代に関係なく、アニメを見るだけでなく、制作する楽しさも知ってもらいたいと思っています」と語ってくれました。
アニメに関心がある人はもちろん、関心がない人も楽しめるミュージアムにお出かけしてみませんか。これだけ充実した展示でも、なんと入館料は無料です!
杉並アニメーションミュージアム
所在地:杉並区上荻3-29-5 杉並会館3階
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日:月曜日、12月28日~1月4日
入館料 無料
企画展「みんなのうたの世界展」
開催期間:3月25日(日)まで
※最終日は16時で閉館