ひとつだけ願いを叶えてもらえるなら?と若いころの自分にたずねたら、きっと「ホルモンバランスをなんとかして欲しい」と答えるはず。
とにかく婦人科系の不調が多い人生をおくってきた。月経前のPMSはもちろん、生理痛、排卵痛もあり、経血量の多い生理はたっぷり7日間。症状も多岐にわたり、腹痛、腰痛、頭痛、吐き気、イライラ、落ち込み、怒りと悲しみがジェットコースターのようにやってくる。圧倒的眠気や暴力的食欲にもずいぶん悩まされ、あご周りにはいつも吹き出物が多数頻発。旅行やイベントはこれら不調との重なりをいつも危惧していた。
その割に「どうせ私なんてこんなもんだから」「私はホルモンの奴隷なので」とうそぶき、とくに改善しようとしなかった。いや、冷やさないようカイロを持ち歩いたり、吹き出物に効くスキンケアを探したり、評判のサプリを飲んでみたりは、した。けれど気まぐれの自己流では根本解決には至らず、「体質ガチャ」のようなやりきれなさを常に抱えていた。
婦人科系の問題は複雑だ。飲んだら全快する薬や、すべてチャラになる施術などはなかなかないように思う。かといって定期的にクリニックへ行くのは億劫。日常生活は送れているから病気というほどではないし、少し我慢しながらカイロを当て、それでもつらいときは寝て過ごせばいいかとその場しのぎをしていた。
時は流れ、いまは40代終盤。昨年、更年期を疑う気分の落ち込みやパニック障害的症状が起こり、仕事がうまくできなくなった。いつものように、自己流でサプリなど検索しはじめたとき、友人からクリニックでの血液検査を強くすすめられた。お金も時間もかかったが、症状は深刻で、子育てもまだまだ続くシングルマザーという立場上、背に腹は代えられない。丁寧なカウンセリングも受け、著しく不足している栄養素を明確にしてもらった。プロに相談しながら食事や生活習慣を見直したところ、少しずつではあったが、さまざまな良い変化があった。これは「婦人科系の問題はどうせ改善しない」と考えてきた私にとって結構な衝撃であり、自分を大切にするって、こういうことなのかもしれないと思った。
かつての私は自尊心が低かった。理想や哲学のようなものをとても大切にしていた反面、自分のことは「理想に届いていない存在」としてずいぶんぞんざいに扱っていた。けれども本当は自分自身を大切にすることでこそ、できることが増え、未来の可能性も広がる。つらいことをたくさん抱えて大変だねと自分をねぎらい、他者をもっと頼ったり、手間をかけてあげてよかったのだ。そうすれば不安定な日々も、もう少し乗りこなせただろう。いま若いころの自分に会えるなら、そう教えてあげたい。
アヤナ
ビューティライター。化粧品メーカーの企画開発職を経て、35歳でライターとして独立する。培った専門知識にファッションやアート、ウェルネス視点を加えた独自の美容観でビューティを分析し、さまざまなメディアで執筆。近著に『仕事美辞』(2024年双葉社)。「エモ文」文章講座も開講中。最近の推しはコテンラジオ。

30年以上前から女性の健康とともに歩み、研究開発をつづけてきたロート製薬は、女性ならではのからだの変化・不調に向きあう商品や、正しい知識を発信中。「女性ホルモン」と生きるあなたの、からだだけでなくこころにまで、そして、目に見えるものだけでなくカタチのないものにまで寄り添う存在として、“モンモン”を、“ルンルン”にしていくパートナーを目指しています。
ロートフェムケア公式サイト
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