文・AYANA 写真・中川正子

デリケートゾーンケアのすすめ(フェムケアの話)[連載エッセイ ゆらめくひかり]


 デリケートゾーンケアの必要性が知られるようになって久しい。膣や外陰部という場所が生命の誕生やセクシュアリティに深く関与するパーツであるため、なぜケアするといいのか、その理由や方法もさまざまな視点から語られる。それがスキンケアなどとは大きく異なる、デリケートゾーンケアの面白いところだと思う。

 まずはひとまず「外陰部を清潔ですこやかな状態に整えること(洗浄と保湿)」について、私がいつも感じている「ケアするといいこと」を3つほど、ご紹介してみたい。

 ひとつめの理由は、快適さが保たれる点。外陰部は皮膚が薄くて蒸れやすく、下着との摩擦もある。洗浄と保湿をしておくと、不快感が大きく軽減されるだけでなく、黒ずみや乾燥など、未来のダメージもケアできる。このとき、デリケートゾーンのpHと同様、弱酸性のものをチョイスすることをおすすめしたい。pH維持は雑菌繁殖を防ぐため、ニオイのケアにもつながる。ボディ洗浄料はアルカリ性のものも多く肌に合わない場合があるので、専用のものがあると安心。

 ふたつめの理由は、自分自身の変化に敏感になれること。月経期、妊娠・出産期、そして更年期など、女性にはさまざまなバイオリズムがあって、その様相はひとりひとりで大きく異なるため、予測が難しい。デリケートゾーンはホルモンバランスの影響を受けることもある。状態を日常的に確認しておくことは、小さな違和感に気づくための一助となる。

 たとえば更年期には、エストロゲンの分泌が急激に低下して、肌や粘膜が乾燥し、敏感になる。普段からケアをしていれば、知らないうちに肌状態が大きく変わっている!なんて事態にはなりにくい。ムズムズする不快感や、触れたときの感覚やにおいは、日々意識すればこそ変化がわかりやすいもの。それが大きなトラブルを避けることにつながる。

 そして最後の理由は、自分自身を生きているという、自己受容の感覚を持てること。「自分を大切に」「セルフケア・セルフラブしよう」とよく言われるけど、具体的には何をすればいいの?と思うことはないだろうか(私はある)。そのひとつの答えとして、デリケートゾーンケアはとても有効だと思う。

 「やさしく包み込むように触る」という行為がもたらす安心感や肯定感は侮れない。ましてデリケートゾーンは隠された場所で、ぞんざいに扱ってもいいと考えがち。少しの手間をかけてあげると、「大切にされている」という感覚が、体に、心に、少しずつ満ちていくはず。

 何歳であっても、デリケートゾーンケアは自尊心を育むレッスンとなる。始めるのに遅すぎることはない、と思う。


アヤナ
ビューティライター。化粧品メーカーの企画開発職を経て、35歳でライターとして独立する。培った専門知識にファッションやアート、ウェルネス視点を加えた独自の美容観でビューティを分析し、さまざまなメディアで執筆。近著に『仕事美辞』(2024年双葉社)。「エモ文」文章講座も開講中。最近はMEOVVにハマっています。

@tw0lipswithfang


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30年以上前から女性の健康とともに歩み、研究開発をつづけてきたロート製薬は、女性ならではのからだの変化・不調に向きあう商品や、正しい知識を発信中。「女性ホルモン」と生きるあなたの、からだだけでなくこころにまで、そして、目に見えるものだけでなくカタチのないものにまで寄り添う存在として、“モンモン”を、“ルンルン”にしていくパートナーを目指しています。

ロートフェムケア公式サイト
https://jp.rohto.com/rohto-femcare/





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