両手にポールを持ち姿勢よく歩く「ノルディックウォーク」体験の参加者たち=長野県上田市の上田城址公園  (写真・田中幸美)

《長野》〝真田〟ゆかりの上田で「ノルディックウォーク」  「山の信州」旅①

LIFESTYLE, ODEKAKE

 11月半ばのある日、今年のNHK大河ドラマ「真田丸」の舞台となった長野県上田市の上田城址公園は平日にもかかわらず大勢の観光客でにぎわっていました。公園内には、真田幸村と真田十勇士からなる「信州上田おもてなし武将隊」のメンバーが登場し、気軽に記念撮影に応じています。

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「真田丸」の舞台となった長野県上田市の上田城址公園には観光客が絶えませんでした=長野県上田市の上田城址公園


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「信州上田おもてなし武将隊」には女性メンバーもいて、記念写真などに応じてくれます=長野県上田市の上田城址公園


 その横を2本のポール(ストック)を手にピンと背筋を伸ばして歩く人たちが通り過ぎていきました。彼らが行っているのは、今注目されるアウトドアスポーツの「ノルディックウォーク」。冬に行うクロスカントリースキーの選手たちが、夏場の体力維持と強化トレーニングのためにストックと靴で山野を歩き回った「スキーウォーク」が原型で、ポールを使った誰でもできる簡単な歩行運動のことをいいます。

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上田駅近くから上田城址公園へと向かう「ノルディックウォーク」体験の一行


 絶好調のまま最終回を迎えた「真田丸」は、「真田丸ロス」という言葉も生まれるほどの人気を集めました。1月に上田城跡公園にオープンした「信州上田真田丸大河ドラマ館」の入館者数は26日には97万人を突破し、2008年に大河ドラマ館として最高の約67万人を集めた「篤姫館」(鹿児島市)を大幅に上回り、100万人に迫る勢いです。今年はゆかりの上田市だけでなく長野市などにも観光客が大挙して押し寄せ、空前の熱気に包まれました。

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JR上田駅お城口の真田幸村公騎馬像の前では、記念写真を撮る人が後を絶ちません


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町の至る所に見られる真田の家紋「六文銭」=上田市天神1丁目のJR上田駅


 そんな中「真田丸後」の活性化策として長野県や上田市などの観光関係者は、新たな観光プログラムの企画開発を進めています。そのプログラムの1つが〝真田の街〟上田の中心街での「ノルディックウォーク」体験です。
 本格稼働を前に、長野県などが企画したモニターツアーに記者も参加しました。スタートは上田市中心街。街並みを見学しながら約15分で上田城址公園に到着しました。上田城周辺では、現在は遊歩道になっている上田城の「外堀」や東虎門櫓口前の空堀などNHKの人気紀行番組「ブラタモリ」で紹介されたスポットを主に巡ります。ここでもNHKの番組頼み?なのが興味深いですね。そして古い街並みが残る北国街道の塩尻地区まで歴史に思いをはせながら約6キロを3時間かけてウォーキングしました。

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現在は遊歩道になっている上田城の「外堀」を歩く観光客ら


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映画「たそがれ清兵衛」のロケが行われた橋を渡る「ノルディックウォーク」体験の一行


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トレーナーの指導でストレッチを行う参加者たち


 ノルディックウォークには、健康運動指導士の資格を持ったトレーナーが同行して歩き方や効果などをわかりやすく説明しながら、参加者の様子を見て実際のコースを巡ります。ですから、苦しい運動はちょっと苦手という人も気軽に参加できるプランになっています。
 この企画に携わっている斎藤ホテルの横田愉美(よしみ)さんによると、3年前に上田市の鹿教湯温泉で「ふれあいノルディックウォークフェスタ」が開かれたことがきっかけとなって、観光への導入が進んだそうです。ポールを使うことで姿勢がよくなり、また腕を伸ばして歩くため、人間の本来の歩き方のルーツに戻るそうです。「二の腕や背中の後ろの筋肉も使うので女性の方はダイエット効果も期待できますし、膝や腰の悪い方にとっては格好いいつえという感じでリハビリにもなります」と話していました。

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大きな通りばかりでなく、すれ違いが難しい細い小径も歩きました


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秋には山の紅葉を眺めながら歩くことができます


 冬の張り詰めた空気の中、歩いているうちに体がポカポカするばかりでなく、冬しか見ることのできない景色を堪能できる「ノルディックウォーク」を楽しむなら長野がおすすめです。 

  (写真はすべて田中幸美)

「ノルディックウォーク」をはじめとする「感じる長野旅」の詳細は、http://nagano.visit-town.com/feeling




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