いちご大福、いちご餅、苺のせんべいといちごの和菓子が大集合しました=横浜市西区の横浜高島屋 (写真・田中幸美)

《横浜》いちごの和菓子を召し上がれ! イチゴのおいしさは洋菓子だけじゃない

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 まさに今が旬のイチゴ。イチゴパフェにイチゴショート、イチゴのミルフィーユ…。
 イチゴをおいしくいただけるスイーツはなにも洋菓子に限ったことではありません。いちご大福はもちろん、まんじゅう、羊羹、せんべいなどにいちごを使った和菓子もここ数年増えています。横浜高島屋(横浜市西区)の和菓子売り場にいちごの和菓子を探しに行きました。

今がまさに旬のいちご。さまざまな品種のいちごがあり、目移りしそうですね


 いちごの和菓子の代表はなんといっても「いちご大福」です。甘いあんと色鮮やかで甘酸っぱい苺の絶妙なコラボレーションは女子にはたまりませんね。中のいちごにもそれぞれの店のこだわりがあります。
 最初にご紹介するのはさまざまな動物をかたどった上生菓子作りで独自の世界を築く「引網香月堂」(富山県高岡市)の「いちご餅」(292円・税込み)です。大粒のいちごと優しいクリーミーな白あんが絡まって〝ほっぺが落ちる〟ようなおいしさです。中の白あんは、卵黄と生クリーム、バターを加え、練乳のような優しい風味のあんを目指しているそうです。現在は岐阜県産のこだわりのいちごを使っていますが、「材料はその時々の良いものや自分の価値観で変えることが多いですね」と四代目の引網康博さんは話します。一般的ないちご大福は、丸かいちごの形を反映して三角になっていること多いのですが、いちご餅はいちごが横たわっているのでちょっと細長い形が特徴です。

「引網香月堂」の「いちご餅」は、いくつでもいつまでも食べていたいおいしさです


 「村中甘泉堂」(福井市)からは、代々伝わる羽二重餅の技法を応用した「羽二重いちご 稚児のほっぺ」(216円・税込み)が届きました。通常の羽二重餅よりも、いちごの甘みや酸味を際立たせるために、砂糖を減らし水分を多く含ませることでより柔らかく仕上げました。中のいちごは、熊本のいちご研究会メンバーが生産した自慢の「紅ほっぺ」。しっかりとした果肉と程よい酸味の紅ほっぺを羽二重餅で包んだときのバランスが絶妙です。中のいちごがまるでこしあんの座布団を敷いているようで、チラッといちごが透けて見えるのもほっこりします。

「村中甘泉堂」からは、代々伝わる羽二重餅の技法を応用した「羽二重いちご 稚児のほっぺ」


 皮もいちご色に染まった「いちご大福」(270円・税込み/14日まで販売)は、「榮太樓總本舗」(東京・日本橋)のものです。「小豆あん」と「白あん」をあわせたあっさり目の「半小豆あん」で、1粒のとちおとめを包みました。

「榮太樓總本舗」の「いちご大福」


 次にご紹介するのは「石村萬盛堂」(福岡市博多区)の「あまおう苺 鶴乃子」(4個入り368円・税込み)。マシュマロ生地に黄身あんを包んだ銘菓「鶴乃子」から、博多あまおう苺を使用した季節限定の鶴乃子が登場しました。甘酸っぱいあんを苺の香りのふわふわの柔らかいマシュマロ生地で包んでいて、ぷるぷる感が伝わってきますね。

「石村萬盛堂」の「あまおう苺 鶴乃子」


 石村萬盛堂にはあまおう苺を使ったなめらかクリームをふんわりとスポンジで包んだ「苺ふわり」(130円・税込み)というお菓子もあります。

「石村萬盛堂」の「苺ふわり」


 どら焼きにもいちごが入りました。「榮太樓總本舗」の「日本橋どらやき あまおう」(195円・税込み/14日まで販売)は、一見どこにいちごが?と思うかもしれませんが、あまおう苺の風味を生かしたあんで春を呼びます。滑らかな口当たりの苺あんと、ふんわり柔らかくて、それでいて程よいしっとり感がある生地のコラボを楽しむことができます。

「榮太樓總本舗」の「日本橋どらやき あまおう」


 さらに、「雅風堂」(石川県白山市)から販売されている「苺のせんべい」(9枚入り648円・税込み)は京都や松江とならぶ三大銘菓の町、金沢から届いた一品です。
 爽やかな香りのいちご風味のクリームをせんべいでサンドした「加賀亀甲紋」の角型焼せんべいです。雅風堂はもともと戦後すぐに、煎餅屋としてスタートしました。さまざまなせんべいを作るうちに当時まだ珍しかったクリームをサンドしたせんべいを考案し、ヒットに繋がったといいます。三代目の安田卓司さんは「おせんべいでも季節を感じさせることができないかと考え、いちごクリームをサンドして商品にしました」と説明します。

「雅風堂」から販売されている「苺のせんべい」は、色といい味といいまさしく女子好みです


 いちごのお菓子はまだまだ続きますよ。「菓子舗 間瀬」(静岡県熱海市)の「苺みち」(648円・税込み)は、白あんにいちごの果肉を練り合わせたいちごの甘酸っぱい香りが広がるいちごあんを、しっとりとした軽羹(かるかん)生地ではさみました。原材料にツクネイモ(ヤマイモ)などを使ったそうです。

「菓子舗 間瀬」の「苺みち」


 そしていちごの寒天の和風ゼリーが「竹芳」(盛岡市)の「いちごの雫」(540円・税込み)です。いちごの果汁の味わいだけでなく、いちごの粒々が口の中に広がります。こだわりのいちごは盛岡市の佐々恵農園で丹精込めて作られたものを使用しているそう。寒天液にイチゴの果汁と水あめを合わせて固め、美しい短冊状に仕上げました。

「竹芳」の「いちごの雫」


 口ざみしいなあと思ったときには、あめ! 「大文字飴本舗」(京都市右京区)の「いちごみるく飴」(324円・税込み)は、1粒で2つの味が楽しめます。赤い部分はいちご飴、白い部分はみるく飴になっていて、口の中で味がミックスされて、いちごみるく味になるというおもしろい飴です。

「大文字飴本舗」の「いちごみるく飴」


 立春を迎えたとはいえ、まだ寒い日が続きます。そんな日はいちごの和菓子で早めの春を感じてはいかがでしょうか。 (写真はすべて田中幸美)

※いずれの和菓子も数に限りがあります。

◆横浜市西区南幸1-6-31「横浜高島屋」地下1階の「銘菓百選」のコーナーおよび「榮太樓總本舗」で。午前10時~午後8時。☎045・311・5111。




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