バレンタインデーまであと4日。本命へのチョコのほか、友達への友チョコや自分へのご褒美チョコなど、チョコ選びを楽しむ人も多いようです。
そんな中、東京・銀座の「松屋銀座」で14日まで開催しているバレンタインチョコレートの祭典「GINZAバレンタインアベニュー」に、和菓子職人が登場、実演や解説などを交えながら〝和のバレンタインスイーツ〟の提案をしています。
抹茶や和栗といった和の素材を用いたチョコレートはありますが、和菓子職人がバレンタインをモチーフにして作る本格的なスイーツはなかなかありませんね。

6人の和菓子職人の珠玉の和菓子が集合しました
会場では、ショコラティエに混じって全国から6人の和菓子職人の精鋭が集っています。北から順に1人ずつご紹介しましょう。
「乃し梅本舗 佐藤屋」(山形市)八代目の佐藤慎太郎さんは、実はチョコレートを合わせた商品をすでに生み出しています。白あんと寒天の羊羹とチョコレートを生チョコのようになめらかに錬りあげ、その上に店の看板商品「乃し梅」を短冊状にして乗せた「たまゆら」です。バターを使わずに作っているので、濃厚でビターなのに後味はさっぱり。梅の酸味がさわやかに広がり、ファンの多い商品となっています。
今回のイベントにはこのたまゆらをベースに、酒かすと自然酒を練り込みピスタチオとカシューを乗せたものと、ホワイトチョコをベースにストレガと完熟梅を練り込み、ピスタチオとカシューを乗せてまるでレアチーズのように仕上げたものを組み合わせた「はなごころ」(6個入り/2160円・税込み)を引っ下げて登場しました。

店頭の商品には佐藤さんの手書きのPOPが添えられています

和菓子職人らしく和服で登場した佐藤慎太郎さんは実演も行います
会場でバターを使ったちょっとくどい〝洋のチョコレート〟をさんざん試食した後にたどり着く〝和のチョコレート〟にはホッとします。「食べやすいと求めてくださるお客さまもいます」と佐藤さんは手応えを感じた様子でした。

和菓子職人のコーナーはイベント会場の一番奥に位置しています
ちなみに菓名の「はなごころ」は「花が咲こうとする華やかな心」という意味だそう。「見た目は地味ですが、口にすると内に込めた香りがパッと広がるところを咲く花に見立てました」と話します。
「はなごころある方というときには、風流な人という意味と合わせて、隠語では浮気者ですから」と裏の意味合いも教えてくれました。
「和菓子をもっと自由に」がモットーの佐藤さんの菓子への思いは、チョコレートをも溶かすような熱さです。彼の和菓子の口上を聞きながら選ぶのもまた楽しい一時ですね。
(写真はすべて田中幸美)
松屋銀座の「GINZA バレンタインアベニュー」の詳細は、http://www.matsuya.com/m_ginza/sp/20170125_valenti...
「乃し梅本舗 佐藤屋」のホームページは、http://satoya-matsubei.com/