「二条城桜まつり2017-桜の宴-」で行われるプロジェクションマッピングを駆使したアート演出=京都市中京区の二条城 (写真報道局・寺口純平)

​《京都》本物の桜とアートの桜が共演 大政奉還150周年の「二条城」で24日から


 大政奉還(1867年)から今年で150周年となるのを記念して、その舞台となった世界遺産の二条城(京都市中京区)で24日夕刻から、「二条城桜まつり2017-桜の宴-」が始まります。23日には一般公開に先がけて内覧会が開かれ、映像を使った空間のアート演出を手がけるNAKED(ネイキッド)によってプロジェクションマッピングなどを駆使したライトアップが披露されました。
 このイベントは、能で表現される桜の精霊の物語を歴史ある二条城の空間で表現し、6つのエリアに分けてストーリー性のある桜のアートを展開しています。能の所作は、喜多流シテ方能楽師、粟谷明生氏の協力のもと撮影した素材をCG化し、プロジェクションマッピングの投影映像として反映させたそうです。

唐門に現れたライトアップとプロジェクションマッピングを組み合わせたアート演出=23日、京都市中京区(写真報道局・寺口純平)


 唐門では、ライトアップとプロジェクションマッピングを切り替えて、唐門の通常の姿と映像+音による演出を対比させます。桜の精霊たちが、唐門に描かれている2匹の鶴へ姿を変え、桜が咲くまでの物語をプロジェクションマッピングで表現しています。
 また、3つある庭園のうちの1つ、清流園は、ストーリーのクライマックスとなる桜の宴を表現したエリアです。トンネル状の桜並木に、照明演出とプロジェクションマッピングを組み合わせて、本物の桜の揺らぎに、映像ならではの繊細な光の演出を連動させた空間を作っています。
 青流園にある香雲亭の障子には、能の演目「羽衣」の動きを取り入れた精霊の舞が幻想的に表現されます。

唐門に現れたライトアップとプロジェクションマッピングを組み合わせたアート演出=23日、京都市中京区(写真報道局・寺口純平)


 二条城は、徳川幕府における京都の拠点とするために1603(慶長8)年、徳川家康が京の宿舎として建設した平城です。家康と豊臣秀頼との会見場所となったほか、幕末の慶応3年(1867年)には15代将軍慶喜が大政奉還を行いました。世界遺産となった現在は、桜が咲く4月には約26万人の観光客が訪れる一大観光スポットとなっています。城内南側にある桜の園の「サトザクラ」をはじめ、「ヤマザクラ」や「ヤエベニシダレザクラ」など約50品種、300本の桜が一円に咲き誇ります。毎年恒例の桜のライトアップも行われます。

京都の桜の開花が待たれます (写真・田中幸美)


 ストーリー性のあるアートのお花見を楽しんだ後は、「緑の園」で食も楽しむことができます。

みたらし団子、三色団子、桜餅


味噌漬け鯛めし・だし巻き重


 来週に入ったら京都から桜開花の便りも届くことでしょう。大政奉還という歴史の大舞台となった場所で、本物とアートの両方の桜を楽しむのも一興ですね。

◆「二条城桜まつり2017-桜の宴-Directed by NAKED」は京都市中京区二条城町541の「元離宮二条城」で24日(金)~4月16日(日)。午前8時45分~午後4時(午後5時閉城)、ライトアップは午後6時~午後9時(午後9時30分閉城)。なお、ライトアップ時は観覧エリアが限定されます。
ライトアップは、一般400円,小中高生200円、和装の人は入城無料となります。 
問い合わせは☎075・841・0096(京都市文化市民局元離宮二条城事務所)。


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