東京メトロ半蔵門線水天宮駅直結のロイヤルパークホテル(東京・日本橋蛎殻町)は、安産や子授けで有名な「水天宮」と共同企画で15日(土)、ホテル1階のメーンロビーを舞台に東日本大震災の復興支援のチャリティーコンサートを開催します。

チャリティーコンサートが開かれるロイヤルパークホテル1階のメーンロビー(写真提供・ロイヤルパークホテル)
コンサートは「千の音色でつなぐ絆チャリティーコンサート」というタイトル。東日本大震災の津波に耐え、復興のシンボルとなっている岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の木片を魂柱として用いた「TSUNAMI VIOLIN」(津波バイオリン)を、千人の演奏者がリレーのように引き継いで演奏する「千の音色でつなぐ絆プロジェクト」に賛同、日本橋から復興支援の輪をつなげたいと企画したそうです。

「奇跡の一本松」の木片を魂柱として用いた「TSUNAMI VIOLIN」。裏面にその姿が描かれています
同ホテルの笹井高志総支配人は、仙台市泉区の「仙台ロイヤルパークホテル」の総支配だった2011年3月、被災しました。笹井さんが、ご近所で、交流もある水天宮の方々と日本橋発の被災地復興支援ができないかと模索していたところ、プロジェクトのことを知り、実施を決定したそうです。
「TSUNAMI VIOLIN」を演奏するのは、スイスを拠点に活躍する注目の若手バイオリニスト、廣田真希さん。コンサートではギタリストの荘村清志さんとピアニストの多賀ひとみさんとコラボレーションします。

バイオリニスト、廣田真希さん


ピアニストの多賀ひとみさん
入場は無料ですが、会場に義援金箱を設置し、チャリティー活動の一環とするそうです。ロイヤルパークホテルでは、たくさんの方の参加を呼びかけています。
「千の音色でつなぐ絆プロジェクト」は、クラシック音楽を愛する思いから発足した一般財団法人「Classic for JAPAN」(クラシック・フォー・ジャパン)が展開する音楽のプロジェクトです。東日本大震災の追悼の思いと復興への願いを音色に乗せて、「TSUNAMI VIOLIN」を1000人のバイオリニストがリレーのように弾き継ぎます。

震災の1年後の2012年3月11日から演奏が始まった「TSUNAMI VIOLIN」。仙台市宮城野区の田子小学校で行われたコンサートでは、バイオリニストの島田真千子さんがベートーベンの「春」や「千の風になって」を演奏したほか、児童らの合唱に合わせて「ふるさと」を演奏しました=2014年2月20日、仙台市宮城野区(写真報道局・鈴木健児撮影)
東日本大震災は千年に一度の大災害といわれます。千といえば、千羽鶴や千手観音…。日本人は古来、心からの願いをかなえたいとき、「千」という数字を用いてきました。そこで、千という数字を希望に変え、弾き継ぐことで震災の記憶を風化させず継続的に支援を訴えていくことを目的としているそうです。

東日本大震災に耐えて残った「奇跡の一本松」=2011年3月28日、岩手県高田市 (撮影・城野崇)
クラシック・フォー・ジャパンによると、15日のコンサートで、廣田さんは国内外を含め505人目の演奏者となります。また、奇跡の一本松を利用した楽器はバイオリンのほかビオラとチェロがあり、カルテットとして過去に何度か演奏したことがあるということです。
15日には、被災地に思いをはせて、鎮魂のバイオリンの音色に耳を傾けたいですね。
◆「千の音色でつなぐ絆チャリティーコンサート」は東京都中央区日本橋蛎殻町2-1-1の「ロイヤルパークホテル」1階メーンロビーで。第1部は午後1時30分~午後2時15分、第2部は午後3時~午後3時45分。入場無料。
「Classic for JAPAN」の公式ホームページは、http://classic-for-japan.or.jp/