「引網香月堂」の四代目、引網康博が作ったお母さんへの愛情と感謝があふれる上生菓子3点 (写真・田中幸美)

あふれる感謝と愛情を込めて、和菓子を大切なお母さんへ

グルメ

 楽しかったゴールデンウイークも終わり、次なる季節のイベントといえば、14日の「母の日」ですね。お母さんへのプレゼントをあれこれ悩んでいる人も多いのではないでしょか。
 メトロポリターナ編集部では、富山県高岡市の老舗和菓子店「引網香月堂」の四代目、引網康博さんにお願いして、お母さんへのあふれる思いを込めた母の日にちなんだ上生菓子3点を特別に作っていただきました。

「引網香月堂」四代目の引網康博さん=東京・吉祥寺の「東急吉祥寺店」 (写真・田中幸美)


 引網さんは、季節の光景や四季折々の行事にちなんだ和菓子本来の意匠を懲らした生菓子はもとより、数年前からねこやイヌ、クマやサルなどの動物をモチーフにした「アニマル生菓子」を作っています。
 アニマル生菓子のレパートリーはなんと数十種類にも上るそうです。アニマル生菓子がきっかけとなって、今まで和菓子に触れたことのない人にも触れ合ってほしいという思いから作り始めました。

季節にちなんだ上生菓子だけでなく、さまざまな動物をモチーフにした上生菓子も自由自在に作る引網さん


 それでは、母の日の上生菓子を紹介しましょう。
 ピンクのハートがキュートな上生菓子の菓銘は「約束」です。
 和菓子には、最中や羊羹など種類を表す名前の他に、「菓銘」というものが付けられています。多くは、和歌や俳句、地域の歴史や名所などに由来していますが、作者の思いを端的に表現したものです。
 羽根とハートがモチーフになっていますが、「記憶や心に羽根を付けて、軽やかに、でもそれらは大切な物というイメージ」だそうです。煉切(ねりきり)製です。煉切は、上生菓子の細工や着色がしやすいように白錬りあんにつなぎを入れて作ったものです。

菓銘「約束」


 次にご紹介する上生菓子は、「花束を」です。引網さんによると「感謝や愛情、そして親子ならではのさまざまな思いを束ねて美しい花束に」というイメージだそう。煉切でできていて、芯は小豆の粒あんです。
 昨年の上半期に放送されたNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主題歌、宇多田ヒカルさんの「花束を君に」を思い起こしますね。

菓銘「花束を」


 最後は「抱きしめて」という菓銘の上生菓子です。「物理的な距離ではなく精神的な繋がりをかわいい動物で表したいなぁと調製してみました」とのこと。寄り添うペンギンがとても愛らしくて、なんだかほっこりしてきますね。
 数ある動物の中でもペンギンにしたのは、3種類の菓子の色のバランスを考えて紫色を採用したかったので、ペンギンに決めたそうです。

「抱きしめて」という菓銘です


 これらの上生菓子は、富山県高岡市の本店のみの取り扱いとなります。また、すべて受注製造のため、前もって予約が必要ですので、ご注意ください。

 なお、引網香月堂は、5月25日(木)〜31日(水)、東京都渋谷区渋谷2-24-1の「東急東横店」特設会場で行われる催事「ジス・ウイーク1」に出店します。引網さんがアニマル生菓子をはじめ、リクエストに応じてさまざまな生菓子を即興で作ってくれますので、ぜひ足を運んでその〝匠の技〟を目の当たりにしてくださいね。(写真はすべて田中幸美)


「引網香月堂」
 伏木本店は、富山県高岡市伏木湊町1の1、☎0766・44・0585。小杉一条店は、富山県射水市一条16の7、☎0766・57・8518。いずれも午前9時~午後6時(火曜定休、10日(水)は臨時休業)
引網香月堂の公式ホームページは、
http://www.hikiami.co.jp/


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