大塚シェフの浅草への愛情表現でもあるフォアグラの最中 photo by Chisato Hikita

《浅草》何世代にもわたり東京で暮らしている人と一緒にフランス料理を楽しむ

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 東京の中心で働いている人には、表参道や赤坂見附の駅で東京メトロの銀座線に乗り換え、職場に通っている人も多いはずです。しかしながら、銀座線の終点、浅草まで行ったことのある人は案外少ないのではないでしょうか。いつもは渋谷区や港区で仲間と一緒に食事を楽しんでいる人が浅草に行ってみれば、そこには全く違う、もう一つの東京があることに気付くはずです。
 浅草には、都心から消えた古き良き下町情緒を求めて、世界中から多くの観光客が訪れてにぎわっていますが、無数の飲食店や、お土産屋さんが集まる観光スポットから少し歩けば、いつのまにか落ち着いたエリアにいることに気付くはずです。そんな風情あるエリアには、地元の人にとって使い勝手の良さそうなこぢんまりとした店舗が点在しています。
 その一つ、ルディックでは、本格的なフランス料理をリーズナブルな〝下町価格〟で味わうことができます。このルディックで楽しそうに食事を楽しんでいるのは、「東京ネーティブ」、もしくは「東京原住民」とも呼べるような先祖代々、この地で暮らしている人たち。子供の頃から週末になると、少しお洒落(しゃれ)して家族で銀座などに出かけてフランス料理を食べてきた人たちがルディックで味わうのは、オーナー・シェフの大塚勝也さんが腕をふるった料理の数々です。

eatpiasum2.jpg 生ウニとカブのムース、下仁田ネギのオイル、カリカリのゴボウを添えて photo by Chisato Hikita

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