モロッコ生まれのフランス人シェフから習ったレシピでつくるクスクス。Photo by Waki Hamatsu

《幡ヶ谷》クスクスを食べ「食いしん坊」の罪を犯すべし

グルメ

 幡ヶ谷にある小さいながらも洒落(しゃれ)た雰囲気のビストロの名前は「オー・ペシェ・グルマン」。この店名を直訳すると「暴飲暴食の罪」となるのですが、グルメなフランス人は、大好きで、止めたくてもやめられないものを、 “C’est mon péché gourmand” (私のペシェ・グルマン)と呼んだりします。
 この店のオーナーでシェフを務める吉澤美智子さんは、このフランス語のフレーズをセンス良く「食いしん坊の罪」と訳してくれます。これからの季節、この小さなビストロで、クスクスをワインと一緒に味わって身も心も温まってみてはどうでしょうか?

eatpia3.jpg トマトと一緒に煮込んだ仔羊の肉や野菜と一緒に。Photo by Waki Hamatsu

 クスクスは北アフリカのモロッコやチュニジアから、ヨーロッパに伝わった料理で、特にフランス人はワインを飲みながら日常的にクスクスを食べます。吉澤シェフがクスクスに出会ったのは調理師学校に入ってから。それまで辛いものは苦手で、スパイスの効いたものは避けていたのに、クスクスを食べて「スパイスが効いているのに、そんなにスパイシーじゃない!」と驚き、うれしくなってしまったそうです。
 吉澤シェフはフランス東部にあるミシュラン3つ星のレストランで働いた経験があり、東京に戻ってからは恵比寿にあったカフェで、モロッコ生まれのフランス人シェフに本格的なクスクスのつくり方を教えてもらいました。
 さらに幡ヶ谷でオー・ペシェ・グルマンを開く前には仏コート・デュ・ローヌのコンドリューにある小さなホテルのレストランで働いていたのですが、そこではアルジェリア出身の見習いの女の子が美味(おい)しいクスクスを賄いでつくってくれていました。
 スムールと呼ばれることもあるクスクスは世界最小のパスタと言われるのですが、日本で一般的なのは中粒のもの。しかしながらオー・ペシェ・グルマンのクスクスは小粒。これは世界中の食材が集まる展示会で吉澤シェフが見つけたチュニジア産のものです。

eatpia2.jpg小粒なのでサラサラして軽やかなクスクス(スムール)。Photo by Waki Hamatsu


 ちなみに、パリにあるガイド本などにも必ず載っているクスクスの専門店で吉澤シェフが食べて最高に美味しいと思ったクスクスも小粒だったそうです。
 トマトと一緒に煮込んだ仔羊の肉や野菜と一緒に食べるのですが、小粒で水分を吸い込まないのでベタベタしない。サラサラして軽やかながらも味わいあるのがオー・ペシェ・グルマンのクスクスです。
 これからの季節、幡ヶ谷の小さなビストロでクスクスを食べるという「美味しい罪」を犯してみてはどうでしょうか?

 オー・ペシェ・グルマン
 渋谷区幡ヶ谷2-24-2
   03-6276-6332

https://www.eatpia.com/restaurant/Au-Peche-Gourmand-hatagaya-french 



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