音楽や演劇、スポーツなど”ライブ”は、会場の熱狂を共有し、一体感を楽しめる魅力があります。旬や特産が大切な「食」も本来、テーブルを囲む人々とのライブな体験ですが、いつも立ち寄るレストラン、メニューでは醍醐(だいご)味を見逃しがち。そんな魅力を料理人のトークや実演というライブで存分に味わえる新感覚レストラン「KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO(キッコーマン ライブキッチン東京)」が誕生したというニュースを聞き、早速取材してきました。
12月中旬の平日夜、銀座・数寄屋橋交差点近くの商業ビル地下1階にある70席のフロアに足を踏み入れると、スーツ姿の紳士や着飾った婦人らでほぼ満席。客席の視線はフロア横の特設キッチンで腕をふるう有名フレンチレストラン「クイーン・アリス」(横浜)の石鍋裕シェフに注がれていました。
シェフが自らの看板メニュー「フォアグラ大根」を調理しながら、「しょう油と香草、バターを一緒にしてソースを作ります。懐かしい気持ちになる味です」と説明すると、フロア全体に良い香りが漂い、視覚や嗅覚から食欲が刺激されます。併設のオープンキッチンから運ばれてきた1皿はフォアグラの上質な脂のうま味が、炊いたダイコンとしょう油ベースのソースと絶妙に調和し、優しいおいしさでした。

ライブキッチン東京は、キッコーマングループが経営理念の一つ「食文化の国際交流」を体感できる場として11月にオープン。料理のテーマは「融合」とし、月替わりで「和・用・中」など世界の異なるジャンルの有名シェフがコラボレーションし、各都道府県の特産を使った独自のメニューを監修します。

オープンキッチンに並ぶ「海老とパパイヤのカクテル」。全席の料理を一気に調理する様子は壮観。