いよいよ再来週の日曜日18日は「父の日」です。母の日に比べると少々盛り上がりに欠けますが、お父さんへの日頃の感謝の気持ちを込めたプレゼントを考えている人も多いのではないでしょうか。
メトロポリターナ編集部では、「母の日」にちなんだオーダー上生菓子を依頼した富山県高岡市の老舗和菓子店「引網香月堂」の四代目、引網康博さんに再び「父の日」にちなんだ上生菓子を作っていただきました。

こちらは引網さんが「母の日」のために調製した上生菓子。お母さんを意識した繊細でかわいらしいものに仕上がりました
和菓子とお父さん…、なかなか結びつきませんが、「普段あまり興味のないお父さんにもじっくり見てもらえるようにシャープで細工を懲らしたものに仕上げました」と引網さん。

「永遠」という菓銘の上生菓子は、「はさみ菊」と呼ばれる技法を使いました
菓銘は「永遠」と「不死鳥」です。いずれも黄色を基調にしました。中国の古い思想によると、黄色い龍「黄竜」(こうりゅう)は中央を守護するとされます。黄色いものは身を守るとされ、引いては「和菓子を食べて身体の中から健康を守ろうと黄色の菓子にした」(引網さん)そうです。
美しい菊の花形をした「永遠」は、白あんをベースとした練り切り素材の中に、こしあんを包んで丸め、菊の形に成型してからはさみで花びらを刻んでいく「はさみ菊」と呼ばれる和菓子の伝統的な技法を使っています。金箔をアクセントにふりかけました。

「不死鳥」は黄色を基調にしています
「不死鳥」は、その名のごとく「不死鳥のように元気で長生きして、家族を支えて」という気持ちを表したそうです。
引網さんは、季節の景色や四季折々の行事にちなんだ和菓子本来の意匠を懲らした生菓子はもとより、数年前からねこやイヌ、クマやサルなどの動物をモチーフにした「アニマル上生菓子」を作っています。

さまざまな動物を生菓子で表現しています

小さなお客さんのリクエストに応えてパンダの上生菓子を作って見せる引網康博さん
これらの上生菓子は、富山県高岡市の本店のみの取り扱いとなります。また、すべて受注製造のため、前もって予約が必要ですので、ご注意ください。
なお、引網香月堂は、6月14日(水)~20日(火)、東京都世田谷区玉川3ー17ー1の「玉川高島屋」地階フーズギャラリー催会場の催事「WAGASHI ~和菓子老舗 若き匠たちの挑戦~」に出店します。七夕をテーマにした和菓子のほか、リクエストに応じてさまざまな生菓子を即興で作ってくれますので、ぜひ足を運んでその〝匠の技〟を体験してください。(写真はすべて田中幸美)
◇「引網香月堂」◇
伏木本店は、富山県高岡市伏木湊町1の1、☎0766・44・0585。
小杉一条店は、富山県射水市一条16の7、☎0766・57・8518。
いずれも午前9時~午後6時(火曜定休)
引網香月堂の公式ホームページは、http://www.hikiami.co.jp/