昨年6月、首都圏での情報発信拠点として東京・日本橋室町にオープンした富山県のアンテナショップ「日本橋とやま館」が1周年を迎え6月25日(日)まで、開館1周年記念フェアを開催しています。昨年、日本の自治体として初めて出展したイタリアの「ミラノ・トリエンナーレ国際展」で高く評価された高岡銅器やガラス漆器、越中和紙などといった富山技術の粋を集めた工芸品の展示をはじめ、富山湾の宝石と呼ばれるシロエビが味わえるランチメニューなど盛りだくさんの内容です。

日本橋とやま館では、富山技術の粋を集めた工芸品などが展示販売されています=東京都中央区日本橋室町 (写真・田中幸美)
「日本橋とやま館」は富山県のアンテナショップとしては東京・有楽町の「いきいき富山館」に続く2店目としてオープンしました。富山の特産物を扱うコーナーや富山の酒が飲めるおしゃれなバーラウンジ、富山湾の魚をふんだんに使った和食レストランなどのほか、観光情報の提供や交流ビジネス支援なども行う首都圏と富山をつなぐ新たな拠点となっています。

「トヤマバー」では人気のます寿司2種類を盛り合わせた「ます寿司食べ比べプレート」を提供しています
「日本橋とやま館」館長の山下章子さんは1年を振り返り「物を売る場所というより、情報発信拠点・交流スペースとして一定の成果を出せたのでは」と話します。
まず、館内に入ると目に飛び込んでくるのが大小さまざまな「おりん」です。おりんとは、寺院などで仏前で手を合わせるときや読経に合わせて鳴らす鐘のことをいいます。
1909(明治42)年創業で、鏧子(けいす・おりんのこと)作り一筋、一子相伝により仏教伝来の伝統技法を今に受け継ぐ「シマタニ昇龍工房」(高岡市)が制作しました。

大小さまざまなおりんは、実際に叩いて音色を確かめることができます
さらに天井からは、さまざまな風鈴60個が吊り下がっていて、ドアが開くたびに心地よい音色を響かせます。これは、ミラノ・トリエンナーレ国際展の「Design After Design」会場で好評を得た風鈴を使ったインスタレーションです。館内で一服の清涼剤のような役目を果たしています。
こちらの風鈴は仏具製造だけでなく、テーブルウェアやインテリア雑貨などを通して高岡銅器の魅力を伝える「能作」(高岡市)の作品です。

「能作」の「曲がる」というテーブルウェアは変貌自在にグニャグニャと曲がります
シマタニ昇龍工房の新ブランド「shouryu」が、金槌で叩いて焼き鈍しを繰り返すおりんの製造技術を応用して作った「すずかみ」と呼ばれるテーブルウェアは、館のベストセラー商品だそうです。経済産業省の、世界にまだ知られていない日本が誇るべき優れた地方産品「The Wonder 500」にも選ばれた逸品です。

「shouryu」の「すずがみ」と呼ばれるテーブルウェアは大人気です
さらに、もう1つのベストセラーを。「タカタレムノス」(高岡市)は、デザインクロックを中心としたライフスアイルアイテムを製造するメーカーですが、アイスクリームを好きになってもらうプロジェクトの一環として「15・0%アイスクリームスプン」を製造しています。これは、冷蔵庫から出したばかりのカチカチに凍ったアイスクリームを難なく掘ることができます。ハーゲンダッツもその技を認め、セレクトされたハーゲンダッツショップのみで「ハーゲンダッツバージョン」の限定販売をするほどです。

「タカタレムノス」の「15・0%アイスクリームスプン」
越中八尾和紙の桂樹舎(富山市八尾町)は、富山市の伝統工芸である「八尾和紙」の型染め和紙の魅力を伝えます。フェアでは、縁が素朴な「耳付き名刺」を展示販売しています。

「桂樹舎」の「耳付き名刺」
食の目玉は、和食レストラン「富山はま作」がランチ限定20食で提供する「シロエビ天丼」です。税込みで1200円という超特価なので、平日は日本橋周辺のビジネスマンが行列する人気となっているそうです。

和食レストラン「富山はま作」ののれんは富山湾のブルーを連想させます
シロエビは、富山湾のみ専業で漁獲される希少性の高い水産物です。それをふんだんに使って、シロエビの甘さを一番引き立てる特製天ぷらにしました。揚げ立てを富山産コシヒカリにガツッと乗せ、特製のたれをかけていただきます。ご飯大盛りも無料サービスですので、男性のおなかも満たしてくれます。

「富山はま作」がランチ限定20食で提供する「シロエビ天丼」は、シロエビの他、シイタケやシシトウなども入っています
さらに、1周年記念のギフト用のショッピングバッグやオリジナル手拭いなども企画されているほか、〝とやま体験〟のできるワークショップなどもあります。

ブランディング会社「GRAPH」とコラボしたショッピングバッグはとてもスタイリッシュ


特産物のコーナーもあります
館長の山下さんは「今後は富山にお連れするツアーなども企画したいと思っています」と話していました。
富山の魅力をふんだんに伝える「日本橋とやま館」へぜひ、足を運んでください。旅の予習になること請け合いです。(写真はすべて田中幸美)
◆「日本橋とやま館」東京都中央区日本橋室町1ー2ー6日本橋大栄ビル1階 問い合わせは☎03・6262・2723(代表)。
富山県の東の玄関、朝日町に伝わる国内唯一の後発酵茶「バタバタ茶」の体験は、24日(土)と25日(日)の午前11時30分~午後1時30分と午後2時45分~午後4時45分の各2回行われます。予約不要です。
公式ホームページは、https://toyamakan.jp/