2004年に公開されたジョニー・デップ主演の映画「ネバーランド」をごらんになった方は多いのではないでしょうか。その「ネバーランド」を基にしたブロードウェーミュージカル「ファインディング・ネバーランド」の初の日本公演が9月に、東京・渋谷の「東急シアターオーブ」で行われます。
5日には主演の米俳優のビリー・タイさんが、日本公演の応援サポーターを務める俳優の坂上忍さんとともに制作発表会見を行いました。

制作発表記者会見を行うビリー・タイさん(左)と、日本公演の応援サポーターの坂上忍さん=東京都港区台場の「ヒルトン東京お台場」 (写真・田中幸美)
この作品は、ジェームス・マシュー・バリの戯曲「ピーターパン」の誕生秘話ともいえる感動のドラマです。バリが未亡人シルビアとその子供たち4人と出会い、交流を重ねる中で、物語を書き上げて、上演するまでを描いた実話に基づいた作品です。

制作発表記者会見で、VTRで紹介されたブロードウェーのミュージカル「ファインディング・ネバーランド」の1シーン
アメリカで今最も注目を集める女性演出家の一人、ダイアン・パウルスの演出で舞台化。2015年にブロードウェーで開幕して以来約600公演を行い、約72万人を魅了しました。

制作発表記者会見で、VTRで紹介されたブロードウェーのミュージカル「ファインディング・ネバーランド」の1シーン
東京・台場のホテルで行われた製作発表記者会見では、前日の晩に来日したばかりというビリーさんが「ピーターパンの脚本家の役を演じるビリー・タイです。来日できて光栄です。芸術的な誠実さや自分自身を探求していく作品になっています」と開口一番あいさつ。

折り目正しく好感の持てる主演のビリー・タイさん
作品の魅力を尋ねられると、「一番印象的なのは自分自身を変えることはいつになっても遅くはないし、決して不可能ではないという点だと思います」と強調しました。
さらに、「ピーターパンはどの世代にも知られていて、美しい物語、物語に出てくるキャラクターがどのような年齢のかたにも違った感じ方で受け入れられると思います。ピーターパンという作品自体に満足いただけますし、この作品の中にある大きなテーマについても実感することができると思います」と話していました。

作品について熱く語るビリーさん
また、自身の運営する子役スクールの2人の子供とサンフランシスコに飛んで観劇した坂上さんは、「勉強のために見てはいるんですが、正直、ミュージカルは苦手で。でも、始まってがっつりくいついてしまい、気がついたら泣かされていました」。さらに、「この作品の一番好きなところは、役者をものすごく大事に描いていて、その紡ぎ合わせ方が秀逸」と解説しました。坂上さんはビリーさんを〝タイちゃん〟と呼びながら、「舞台に立ってライトを浴びるとすごいんですね。歌がずぬけてすごい、タイちゃんは」と手放しで称賛していました。

「タイちゃん」と親愛を込めて呼ぶ坂上さんとビリーさん
また、坂上さんは、一緒に観劇した2人の子供のうち、ちょっと芝居で伸び悩んでいる男の子が観劇後には目を見張る変化を見せたと報告。「今すごくいい目をしてお芝居をしてくれているので。うれしいですね」とも話していました。
そして、「内容がもの作りなのでリンクしてきます。こんなにストイックなもの(作品)を作るのは大変だけど、あきらめないでやれば夢は実現できるんだという意味で、大人が元気にさせてもらえる作品だなと思いました」とも話していました。

「(サンフランシスコで観劇した際に取材の)カメラが回っていなかったら号泣していましたね」と打ち明けた坂上さん
さらに会見にはサプライズもありました。2019年には日本人キャスト版の上演が決まり、その主役を務めることになった石丸幹二さんが登場したのです。

日本人キャスト版で主役のバリ役を務める石丸幹二さん
石丸さんは、自身のミュージカル「パレード」の終演後、フロリダに赴き、観劇したそうです。「彼のパフォーマンスはすごいんですよ。もちろん歌もうまいし、踊りもシャープだし。演技も泣かせる」とべた褒め。「とくに彼の演技を見た後なので、本当に尊敬します。見たものを頭の中にしっかり残して、私なりのものを作っていけたらと思っています」と抱負を述べていました。
ビリーさんと石丸さんは、誕生日が同じ8月15日であることが判明。また、作品を一言で表現したらと問われると、同時に「イマジネーション」「Imagination」と答えて、息の合ったところを見せていました。

同時に「イマジネーション」「Imagination」というフリップを掲げると、会場がワッと沸きました
さらに会見では、ビリーさんが、劇中で歌う「ファインディング・ネバーランド」と「ストロング」の2曲を披露。伸びやかで、迫力ある歌声に会場は魅了され、盛大な拍手が送られていました。

記者会見で劇中歌を熱唱するビリーさん
最後にビリーさんは「この作品はどのような方にも楽しんでいただけます。大きなメッセージや刺激を受けることができ、人生を変えるような素晴らしい作品なのでぜひ見に来て」とメッセージを送っていました。

フォトセッションに応じる(左から)石丸幹二さん、ビリー・タイさん、坂上忍さん
夢みる心を忘れたあなた、さあ、劇場へ夢を探しに行きましょう!
(写真はすべて田中幸美)
◆ブロードウェーミュージカル「ファインディング・ネバーランド」は、東京都渋谷区渋谷2の渋谷ヒカリエ11階「東急シアターオーブ」で、9月8日(金)~24日(日)。
公式ホームページは、http://findingneverland.jp/
チケットは、S席1万3000円、A席1万1000円、B席9000円、U-25チケット6500円、プレミアム席(プログラム付で、1F席の1~13列目、2F席の前方席、一部バルコニー席)1万5000円。
予約と問い合わせは、☎キョードー東京0570・550・799(平日午前11時~午後6時、土日祝午前10時~午後6時)。