横浜ビー・コルセアーズ 田渡 凌《浅利陽介とコートの外で。》―200号記念特別版!WEB EXTRA①―

コラム

同じ方向を向いて戦うチームの中心に

 横浜ビー・コルセアーズ入団3年目ながら、司令塔としてチームを牽引(けんいん)する田渡凌選手。攻撃の起点になるパスに加え、相手守備陣に切り込む軽やかな身のこなしと多彩なシュートを生かした得点力が持ち味だ。原点は幼い頃から、兄の修人選手(サンロッカーズ渋谷)らに負けじとプレーした経験にある。
 「毎日のように1対1を挑んでいたのが大きい。(相手選手)とのコンタクト(接触)は気にならないし、むしろプレーしやすいです」。修人選手も「体を巧(うま)く使って打つレイアップシュートや、ミドルレンジのジャンプシュートなど決定力がすごい」と評価する。

tawatari brathers.jpg兄の修人選手(右)は「外国人選手にも、ものを言えるコミュニケーション能力がある」と凌選手を認める。
 京北中学・高校(現・東洋大学京北中・高)時代から、同学年の富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)と並ぶポイントガードとして注目を集め、卒業後はより高いレベルを求めて米国に留学。NCAA(全米大学体育協会)2部のドミニカン大でプレーし、2017年に横浜に入団した。
 2年目となった18-19シーズンは60試合中54試合に先発出場して定着したが、横浜は残留プレーオフを争うなどチームの成績は低迷している。シーズン後にはベテランの川村卓也選手ら主力が移籍し、10月に開幕する新シーズンでは持ち前のリーダーシップの発揮が期待される。
 「(在籍した)過去2シーズンはチームの化学反応が欠け、一致団結もしていないように感じました。全員が同じ方向を向いて戦えるチームに変え、中心選手になりたい」

横浜ビー・コルセアーズ 田渡 凌(りょう)

 1993年6月29日、東京都生まれ。2017年から「横浜ビー・コルセアーズ」に所属し、ポジションはポイントガード。機敏なボールハンドリングと軽やかな身のこなしで、攻守ともに優れたプレースタイルをもつ。田渡三兄弟の末っ子。

明日はWEB EXTRA② サンロッカーズ渋谷 田渡 修人


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