新天地でも最大の武器を生かす
10月に開幕する2019-20シーズンを新天地のサンロッカーズ渋谷で迎える田渡修人選手。柔和な表情と優しい語り口が印象的だが、試合では素早いモーションから放つ高精度の3ポイントシュートを武器とする、相手チームにとって”怖い”存在だ。横浜ビー・コルセアーズに所属する弟、凌選手も「マークを外せばゴールを決められるので、対戦するときはチーム全体で警戒します」と敬意を込めて語る。
5歳からバスケットボールを始め、父親の優氏が監督を務める京北高(現・東洋大学京北高)で厳しい指導を受けた。名門の筑波大へ進み、チームの司令塔として成長、4年次にはキャプテンも任されるなど順調にキャリアを築いてきた。
だが、卒業後にリンク栃木ブレックス(現・宇都宮ブレックス)に加入し、ポイントガード(PG)の先輩、田臥勇太選手らの”壁”にぶつかり、出場機会に悩む時期を経験。そこからシュート練習に励み、シューティングガードとしての能力を開花させた。

渋谷でも「3ポイントシュートを最大の武器として生かしていきたい」と語るが、チームには昨シーズンのベスト3P成功率賞を受賞した石井耕祐選手も移籍している。激しいポジション争いが予想されるなか、「もともとPGとして守備に切り込んでいく力もあるので、自ら(攻撃の)展開をつくることにもチャレンジし、まずはプレータイムを勝ち取りたい」と力を込めた。
サンロッカーズ渋谷 田渡 修人(しゅうと)
1990年1月6日、東京都生まれ。2015年から4シーズン在籍した「三遠ネオフェニックス」をはなれ、今年7月「サンロッカーズ渋谷」に移籍。3ポイントシュート成功率はBリーグ内8位の37.6%を誇る。田渡凌選手の兄。
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