夏のひんやりしたお菓子といえば、水羊羹や葛切りを思い浮かべますが、実は冷やすとおいしいお菓子はいろいろあります=横浜市西区の横浜高島屋 (写真・田中幸美)

《横浜》冷やしておいしいお菓子

グルメ

 夏本番。各地で真夏日や猛暑日が続きます。こう暑いと、ヒンヤリしたものが食べたくなりませんか?
 冷やしておいしいお菓子の代表といえば、水ようかんやゼリーです。でも、それだけではありません。そのまま食べても十分おいしいけれど、冷やしたらもっとおいしくなるお菓子もあるのです。横浜高島屋(横浜市西区)の和菓子バイヤー、高田圭祐さんに選んでいただきました。


 まず、定番からご紹介しましょう。
 柑橘類の宝庫、静岡県伊豆。静岡・熱海市の菓子舗「間瀬」からは、伊豆の太陽と潮風をたっぷり浴びたみかんを使った夏季限定の「伊豆みかん」(5個入り594円・税込み)が届きました。バラ売りもある人気商品です。
 夏みかん、ニューサマーオレンジ、橙(だいだい)の三種類の果汁をギュッと搾り、甘夏みかんの果肉を閉じ込めた爽やかな味わいのゼリーです。ひとさじ口に含めば甘酸っぱさとともに柑橘系特有のビターな風味も広がります。

間瀬の「伊豆みかん」は夏だけの限定商品です


 続いては、栗菓子の定番「栗鹿ノ子」でおなじみの「小布施堂」(長野県小布施町)の「水栗羊羹」(1個324円・税込み)です。
 栗鹿ノ子もいいですが、夏には夏の栗菓子があります。夏に食べるのに合わせてすっきりとした味わいに仕上げたそうです。滋味深い栗のあんと寒天の透明感のハーモニーが醸し出すのは〝日本の夏〟です。

小布施堂の「水栗羊羹」はパッケージを新調したそうです



 京都、金沢と並ぶ菓子処、松江の創業143年の老舗「彩雲堂」からは、変わり種の棹菓子「野菜羹 とまと」(1棹864円・税込み)を紹介します。
 ペーストに加工した島根県産トマトを白あんと混ぜ合わせて羊羹に仕上げました。緑色の部分は上南羹(餅羹)です。彩雲堂六代目の山口周平さんは、「奇をてらった商品かと思われるかもしれませんが、酸味と甘味のバランスが絶妙な歴とした和菓子です。見た目も夏らしく、冷して食べるとさらにおいしくなりますよ」と話します。

彩雲堂の「野菜羹 とまと」は、100%島根県産トマトを使っています


 彩雲堂と同じ松江から、もう1つ。「三英堂」の「葛桃香」(1個281円・税込み)です。「まず商品名がかわいいですね。そしてピンクと緑の色合いがとても夏らしいです」と高田さん。竹のパッケージからも夏らしさが伝わります。桃で有名な岡山産の種まで食べられる若桃を、葛を使った桃果汁の中に入れました。
 以上4つのお菓子はしっかり冷やすことをお薦めします。

「三英堂」の「葛桃香」は、見るからに涼しげな竹の容器に入っています


 次は、常温で食べても十分おいしいのですが、冷やすとまた違った楽しみ方のできるお菓子を紹介しましょう。
 東京「志ほせ饅頭」、岡山「大手まんぢゅう」とともに日本三大まんじゅうに数えられる福島「柏屋薄皮饅頭」(郡山市)でおなじみの「柏屋」からは、レモン風味のチーズケーキ「檸檬」(3個入り486円・税込み)です。「れも」と読みます。
 ミルクとやさしいクリームチーズをおいしく包んで、しっとり丹念に焼き上げた焼き菓子です。レモンが濃厚なチーズの風味を和らげます。高田さんは「ほのかなレモン風味と口どけのよさを楽しめますよ」。冷蔵庫で冷やしても固くならないのがうれしいですね。

柏屋の檸檬は和菓子屋さんの作るケーキですね


 「小布施堂」の「栗かのこケーキ レモン」(1箱1512円・税込み)は、栗あんをたっぷり練り込んだ生地に大粒の栗をしのばせて、焼き上げました。レモンの爽やかな香りと甘酸っぱさが加わり、濃厚な栗あんをさらっといただけます。
 ケーキ1個になんとレモン1/2個分以上の皮が入っているといいますから、女子にうれしいビタミンCもたっぷり。レモンの皮は、手作業で一つ一つすり下ろしているそうです。2時間くらい前から冷やしてから食べましょう。

小布施堂の「栗かのこ レモンケーキ」には、大きな栗が入っています


 最後は、見た目も涼しげな雪のような真っ白なお菓子です。
 宮島銘菓もみじまんじゅうの老舗「藤い屋」(広島県廿日市市)からは「淡雪花」(あわせっか/1個191円・税込み)が登場しました。広島産の大長レモンを100%使用し、生絞りレモンのさわやかな香りと味わいを楽しめます。
 以上の3つは冷やし過ぎず、1~2時間くらい冷やしてから食べるといいそうです。

藤い屋の「淡雪花」は真っ白で見た目も涼しげです


 小豆は色も濃く夏にはちょっと重たく感じるのか敬遠されがちですが、水羊羹と葛切りは夏のお菓子として不動の人気があります。「でもそれだけでない、冷やしたらもっとおいしいお菓子があるのでぜひ試してください」と高田さんは話していました。
 見ためも涼やか、食べてひんやりなおいしいお菓子で、夏気分を盛り上げましょう!

夏の暑さから逃れるには、緑の木陰と水辺が最適です。そこにひんやりお菓子があったら言うこと無いですね


※お菓子によっては売り切れる場合があります。
(写真はすべて田中幸美)

◆横浜高島屋地下1階「銘菓百選」 横浜市西区南幸1ー6-31、問い合わせは☎045・311・5111。


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