総合演出を手かげた世界的なタップダンサーのHIDEBOHさんを中心に繰り広げられたスペシャルパフォーマンス=2日、千葉県船橋市の船橋アリーナ (写真・田中幸美)

《船橋》Bリーグ初のトーナメント大会「アーリーカップ」をスペシャルパフォーマンスで盛り上げ


 男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」(Bリーグ)が、9月29日に2年目のレギュラーシーズンを迎えるのに先立ち、初のトーナメント大会となる「アーリーカップ」が9月1日から全国4地区に分かれて行われています。3日には千葉県船橋市の船橋アリーナで、関東アーリーカップ決勝が行われ、シーソーゲームの汗握る展開の中、アルバルク東京が77-73で千葉ジェッツを下し、初代アーリーカップ王者に輝きました。

ついさっきまで熱戦が繰り広げられていたコート一面に躍動するプロパフォーマンスユニット「BLUE TOKYO」=2日、千葉県船橋市の船橋アリーナ (写真・田中幸美)

 関東アーリーカップは、昨年のチャンピオンシップに出場した8チーム中5チームが激突する注目の地区大会とあって、初代王者をかけたゲームにも目が離せませんでしたが、ゲームの合間に披露されたスペシャルパフォーマンスも話題となりました。
 各試合の始まる30分前の8分間にわたって披露された今大会だけのスペシャルステージです。

HIDEBOHさんを中心に繰り広げられたスペシャルステージ

 このステージの総合演出を手かげたのは世界的なタップダンサーのHIDEBOHさん。北野武監督映画「座頭市」のハイライトで、農民らによるげたタップの群舞を振り付けし、自らも華麗なげたさばきを見せたほか、最近では水谷豊初監督映画「TAP THE LAST SHOW」に出演とタップダンス振り付けと監修で参加しました。

華麗な足さばきを見せるHIDEBOHさん

 そのHIDEBOHさんの総合演出のもと、男子新体操とダンスを融合させたプロパフォーマンスユニット「BLUE TOKYO」や、HIDEBOHさんがプロデュースする劇団「HIGUCHI」、さらにミスキャンパスクイーン出身者を中心とし 新世代和太鼓ユニット「Queen Beat」の3チームによるコラボパフォーマンスが披露されました。

BLUE TOKYOはコート狭しと、躍動感あふれるパフォーマンスで観客を魅了しました


アクロバットとダンスを融合させた新しいタイプのパフォーマンスユニット「BLUE TOKYO」は、リオ五輪の閉会式のパフォーマンスで世界中の目をくぎ付けにした青森大学男子新体操部のOBからなります


初めて目にするBLUE TOKYOのパフォーマンスにブースターたちも感嘆の声を上げていました


「Queen Beat」も見事なばバチさばきを披露

 タップとアクロバットと和太鼓、一見相いれそうにない三者は、同じリズムを共有することで1つの世界を作り上げたそうです。
 「実はタップダンスの中にはバスケットのリズムに近いところにあります。今回は『走れバスケ少年』というテーマをいただいてオリジナル曲を仕上げました。まったく別世界のパフォーマンスがオリジナルソングにのっとってパフォームしていきます」と創作の背景について説明していました。

フィナーレは、全員でフロア一杯にダンスを披露


 フロア全体に繰り広げられたタップの群舞が照明による転換で、アクロバティックな男子新体操のシーンへと変化するその躍動感とスピード感は確かにバスケットに通じるものがありました。
(写真・田中幸美)


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