カナダ・ケベック州のマンガを集めた「ケベック・バンド・デシネ」=京都市中京区の京都国際マンガミュージアム (写真・田中幸美)

《京都》カナダの仏語圏ケベック州のマンガ企画展 マンガミュージアム


 カナダの仏語圏であるケベック州で作られたマンガを紹介する企画展「ケベック・バンド・デシネ」が京都市中京区の「京都国際マンガミュージアム」で開かれています。

さまざまなケベック州のマンガ冊子


 「バンド・デシネ」は、直訳すると絵(デシネ)の帯(バンド)で、マンガのこと。
 この企画展は、ケベックを代表する7人のマンガ家の原画の複製各5点とケベックのマンガの発展を時代ごとに紹介する25のコーナーから構成されています。

©Pascal Girard


 企画展は昨年、ベルギーを皮切りにキューバ、ケベックと巡回し、今回アジアでははじめての開催になるそうです。

ケベックのマンガを一緒に鑑賞する山田啓二京都府知事(右端)とケベック州政府在日事務所のルーシー・トランブレ代表(左端)


 マンガミュージアム研究員の伊藤遊さんによると11年前のオープン以来、フランスやアルジェリアなど仏語圏のマンガを紹介することはありましたが、仏語圏に限らずカナダのマンガ展は初めてだそう。昨年、京都府とケベック州が友好提携関係を結んだのをきっかけにこの企画が実現しました。

床にもケベック・バンド・デシネの案内が


 カナダの東部に位置し、10州のうち最も広大なケベック州はカナダで唯一、フランス語が公用語の州です。
 ケベックは、アメリカとヨーロッパ文化の交流地として、独創的な発想を持つマンガ家をたくさん輩出しています。「同じ仏語圏でも、北米のアメリカンコミックスの影響を受けながら文学的な味わいのある作品が多い」と伊藤さんは説明します。

©Philippe Girard


 フランスやベルギーのマンガ、アメリカのコミックスやグラフィックノベル、さらには日本のマンガ文化などの作風がミックスしたさまざまなスタイルが見られるそうです。多くの作家はヨーロッパやアメリカなどで作品を出版していますが、その後ケベック州の出版社からも出版されているそうです。

マンガミュージアムは廃校となった小学校を改修して11年前に開館しました


 企画展のオープニングにはケベック州政府在日事務所(東京)のルーシー・トランブレ代表も出席。「マンガ文化の国・日本で、ケベックのマンガを見てもらえてうれしい」と話していました。

マンガミュージアムの2階にある手塚治虫氏の大きなオブジェ ©手塚治虫プロ

(写真はすべて田中幸美)

「ケベック・バンド・デシネ」は、京都市中京区烏丸通御池上る(元龍池小学校)の「京都国際マンガミュージアム」で、2018年2月13日(火)まで。毎週水曜と12月28日(木)~1月4日(木)、1月22日(月)~25日(木)は休館。午前10時~午後6時(午後5時30分最終入館)




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