ねこをモチーフに6人の作家が心を込めて作った陶器やオブジェなど=横浜市西区の横浜高島屋 (写真・田中幸美)

​《横浜》かわいいねこの器が大集合 高島屋で28日まで


 まん丸の目、キュートな尻尾、プニプニした肉球、ねこはどこを取ってもかわいいですね。そんなねこをモチーフに製作された陶器や張り子、オブジェなどを集めた展示即売会「~ねこ心地~ねこと暮らす器展」が28日(火)まで、「横浜高島屋」(横浜市西区)で開催されています。無邪気なかわいらしい表情のねこから斜に構えたニヒルなねこまで6人の作家が生み出した約500点が勢ぞろいしました。

500ものねこの作品に囲まれ、絵付けの作業をする平瀬マリ子さん(左)と桜井ケンイチさん


 出展している作家は、桜井ケンイチさん、外山亜基雄さん、平瀬マリ子さん、本間左小里さん、木村扶由子さん、かとうゆみさんの6人です。いずれも手作りなので、同じものは決してありません。

かとうゆみさんの作品はちょっと斜に構えたねこたちです


かわいらしいねこのお茶碗は、外山亜基雄さんの作品


なんともユニークな「猫パンチカップ」(外山亜基雄さん作)


招き猫「笑う門には福来る」(上段)と「猫と座布団」(下段)(本間左小里さん作)


 絵皿やカップをメーンに製作する平瀬マリ子さんは、新潟県長岡市の工房「美野里焼」(みのりやき)を製作拠点にしています。平瀬さんの作品の主役は、茶のブチねこ。サラリーマンのブチねこが同僚ねこと飲み会をしたり、町の仲間と野原で楽しく遊ぶ様子をユーモアたっぷりに描いています。

ねこを人間に見立てて作ったという平瀬マリ子さんの作品はユーモアたっぷりで、思わず笑みがこぼれますね


 「ねこだけどねこじゃなくて、人間に見立てて作っています」と平瀬さん。「とにかくねこの丸い形が好きです」とも。自身もねこ好きですが、月に数回、百貨店の催事などで家を留守にするためなかなか飼うこともままならないといいます。
 平瀬さんは東京造形大学で芸術学を学んだ後、介護関係の仕事などに携わり30歳のとき、仕事帰りにふらっと立ち寄った陶芸教室で、陶芸に出合いました。子供のころから物作りが好きで、陶芸も最初は趣味の延長だったといいます。キャリアを重ね、「女流陶芸展」の女流陶芸大賞や「日本現代工芸美術展」の現代工芸賞に選ばれるなど若手実力派として活躍しています。

会場では平瀬マリ子さんが実際に絵付けする様子を見ることができます


 桜井ケンイチさんは神奈川県秦野市を拠点に製作しています。ねこのオブジェを中心とした作品は10年くらい前から取りかかりました。
 動物全般が好きで、特にねこは「ただかわいいだけでなく、意地悪な顔、おちゃめな顔、悲しい顔などストーリー性があるところに引かれる」といいます。

桜井ケンイチさんの製作風景も会場で見ることができます


 桜井さんはもともと陶芸を目指していたわけではなく、中央大学卒業後は中国で舞台美術を学ぼうと北京の「中国国立中央戯劇学院」舞台デザイン科に留学しました。帰国後に横浜で陶芸の修行をし、2003年に秦野に窯を作りました。今は舞台美術とはかけ離れた仕事をしていますが、中国で習得した実物の50分の1で舞台用の模型を作る技術はいまも陶芸に生かされているそうです。
 桜井さんは製作の際には必ず、ねこにまつわる物語を作ります。たとえば代表作の「遺跡のネコ」は、「ねこが遺跡で遊んでいたらねこも遺跡になってしまった」という物語を思い描きました。確かにブルーが印象的なこれらの作品はエキゾチックで、南米や中央アジアの遺跡を舞台にしたら似合いそうですね。

桜井ケンイチさんの代表作「遺跡のネコ」は、どこかエキゾチックです


 桜井さんはねこの「絶対に服従しない気まぐれなところがいい」とその魅力を語ります。現在、家の近所の河原で拾った2歳のオスねこ「テテ」と暮らしています。
 ねこに魅せられた6人の作家が織りなすねこへの愛情あふれる世界。あなたもねこに癒やされてみませんか。(写真はすべて田中幸美)

◆「~ねこ心地~ねこと暮らす器展」は、横浜市西区南幸1-6-31の横浜高島屋7階暮らしステージで、28日(火)まで。午前10時~午後8時(最終日は午後5時に閉場)。問い合わせは☎045・311・5111。
横浜高島屋のホームページは、https://www.takashimaya.co.jp/yokohama/


TAGS:#ネコ



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