人が近づくとコスモスが舞い上がったり香りを発する不思議空間が広がります(写真・田中幸美)

《京都》世界遺産・二条城でデジタルアートの紅葉ライトアップ


 世界遺産二条城(京都市中京区)で、人が近づくと秋の花が舞い上がったり消えたりするインタラクティブアートや紅葉のライトアップなどから構成される「秋季特別ライトアップ」を開催しています。二条城事務所によると、紅葉時期のライトアップは初めてだそう。〝インスタ映え〟すると話題になっているので、この3連休に京都旅行を計画している人は要チェックですね。

「二条城秋季特別ライトアップ」⑮.jpg二条城の二の丸御殿もライトアップされて、幻想的な雰囲気を醸し出しています


 ライトアップのテーマは「花と伝統」。城内の北にある庭園「清流園」では、音楽と連動させた二条城初のライトアップを実施しています。

「二条城秋季特別ライトアップ」⑲.jpg二条城では紅葉の時期のライトアップは初めてだそうです

 

「二条城秋季特別ライトアップ」⑱.jpg二条城の二の丸庭園もシンプルなライトアップで美しく浮かび上がっています


 また、国宝の唐門ではコスモスや落ち葉が舞い散る映像を投影するプロジェクションマッピングを楽しむことができます。

「二条城秋季特別ライトアップ」⑭.jpg国宝唐門では、プロジェクションマッピングでコスモスや落ち葉が舞い散る映像が投影されます


 さらに、作品の中や作品の周囲を歩いたりするなどして何らかの方法で観客を参加させて作り上げる「インタラクティブアート」と呼ばれるアートの方式を採用。重要文化財の二の丸御殿台所(だいどころ)にコスモスの空間を作り出し、人が近づくとコスモスが舞い上がったり香りを発したりします。

「二条城秋季特別ライトアップ」④.jpg

コスモスの部屋では、人が歩いたり近づいたりするとコスモスの花が舞い上がり、いい香りがしてきます


 台所の隣の御清所(おきよどころ)の部屋では、人が近づくとセンサーが感知してススキ畑が光って揺れたり、直径1・5メートルの月がススキを照らし出したりするなど幻想的なシーンが浮かび上がります。

「二条城秋季特別ライトアップ」⑪.jpg人が近づくとススキ畑がざわわと揺れて光り、本物のススキ畑にいるよう


これらのアートとライトアップは、映像を使った空間のアート演出を手がけるクリエーティブ集団「NAKED(ネイキッド)」が担当しました。

「二条城秋季特別ライトアップ」⑦.jpg床を踏みしめて歩くと花が舞い上がるデジタルアート

(写真&文)田中幸美


「秋季特別ライトアップ FLOWERS BY NAKED 2018 ー京都・二条城ー」は12月9日まで、午後5時30分~9時(10時閉城)。入場料は中学生以上1200円、小学生800円。


 


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