「えーい、ひとーつ」
大晦日の年越し番組などでおなじみの京都市東山区の知恩院で27日、歳末の風物詩である除夜の鐘の試しづきが行われました。

知恩院の大鐘は、東大寺(奈良市)、方広寺(同市東山区)とともに「日本三大梵鐘」の1つに数えられています。荘厳な音が師走の古都に響き渡りました。
大鐘は、寛永13(1636)年に鋳造され、国の重要文化財に指定されています。高さ約3・3メートル、直径約2・8メートル、厚さ約30センチで、重さはなんと約70トンもあります。国内最大級だそうです。

試しづきは毎年27日に行われており、平日にもかかわらず大勢の参拝者らが見守りました。約30人の僧侶が交代しながら本番さながらに鐘をつきました。
全員で「南無阿弥陀仏」と唱和してから、僧侶16人が「えーい、ひとーつ」「そーれ」などと声を合わせ、鐘を打ち鳴らす長さ約4・5メートルの棒「撞木(しゅもく)を子綱で引っ張ると、別の1人があおむけになって身を投げ出しながら親綱を引いて力一杯に鐘を突いていました。


今年初めて鐘を撞いた「布教部おてつぎ運動係」の職員で僧侶の大西浄彦さん(24)は「イメージトレーニングでしっかり予習をして臨みましたが、これだけたくさんの方の前でついたので力みすぎました。当日は毎年楽しみにしている人をがっかりさせないように責任を持ってつきたい」と話していました。

本番の31日は午後10時40分ごろから鐘をつき始め、108打をつき終えるのは1日午前零時30分ごろになるそうです。開門は午後8時になりますが、そのころには大勢の人で立錐の余地もないほどになります。ちなみに、知恩院の鐘は参拝者が撞くことができません。
