平安時代の貴族らが親しんだ蹴鞠(けまり)を奉納する新春恒例の「蹴鞠初(はじ)め」が4日、京都市左京区の下鴨神社で行われました。烏帽子(えぼし)や水干(すいかん)などの色鮮やかな伝統衣装をまとった20~70代の男女が、地面に落ちないように軽やかに鞠を蹴り合いました。

蹴鞠は飛鳥時代に仏教とともに中国から伝わったといわれ、貴族の間で流行しました。中大兄皇子と藤原鎌足が親睦を深める契機になり、大化の改新につながったともされるそうです。明治30年に明治天皇の勅命で発足した蹴鞠(しゅうきく)保存会が昭和30年代から毎年奉納しています。

この日は同会メンバーが伝統的な装束に身を包み、鞠を蹴り上げる「鞠足(まりあし)」として登場。8人一組で朱塗りの楼門前に特設された四隅に青竹を立てた15㍍四方の「鞠庭」に入って、「アリ」「ヤア」「オウ」と声を掛け合いながら右足で鹿革製の白鞠を蹴り上げ続けました。集まった大勢の観客からは見事な足裁きに大きな拍手がわき起こっていました。

(写真はすべて写真報道局・永田直也撮影)