1年の邪気を払い、無病息災を祈念する「小豆粥で新春を祝う会」=京都市右京区の東林院 (写真・田中幸美)

《京都》小正月に「小豆粥で新春を祝う会」 妙心寺の塔頭、東林院で


 15日は小正月。小正月がくると、正月行事は終わりとなります。その15日の朝、粥を食べる習慣は全国的に広く見られ、小豆粥にしているところが多いといいます。
 沙羅双樹の寺として知られる京都市右京区の妙心寺の塔頭、東林院では、15日から無病息災を祈る「小豆粥で初春を祝う会」が始まりました。

「東林院・小豆粥の会」⑬.jpg小豆粥は味がないので、乾燥した昆布などを入れていただきます


 初日は僧侶らが参加者に取り分けたかゆを少しずつ集め、庭園の沙羅双樹の木々に供える「散飯式」が営まれました。
 小豆粥は小正月に食べると1年間の邪気を払い万病を除くと伝えられ、1月7日の七草粥と同様、平安時代から続く新春の風習とされています。

「東林院・小豆粥の会」⑨散飯式.jpg参加者から少量ずつ戻されたお粥を沙羅双樹の木にお供えします


 東林院では読経の声が響く中、約20人の参加者に小豆粥が振る舞われ、自分の食事を少し取り分けて衆生に施す禅の作法「さば(生飯・施食)取りの儀」にのっとって、少量のかゆを戻してから、ゆっくりと味わっていました。

「東林院・小豆粥の会」⑥.jpg参加者全員で般若心経を唱えてからいただきます

 

「東林院・小豆粥の会」②.jpg一度よそっていただいたお粥を少量戻して施すのが「さば取りの儀」です


 西川玄房住職(79)は「現代はグルメをしたい放題で飽食の時代、むさぼる心があります。生きとし生けるものに感謝の気持ちを抱き、生かされていることを確認していただきたい。感謝の心とともに、粥は心身の病気を防ぐ薬という気持ちでいただいて」と話していました。

「東林院・小豆粥の会」⑪散飯式.jpg西川住職が庭の木々にお供えをしました


 東京都豊島区のギャラリー経営、小林徳子さんは「1年の初めにすがすがしく澄んだ気持ちになれますね」と話していました。
 「小豆粥で新春を祝う会」は31日までの午前11時~午後3時。会費3800円(税込み)。問い合わせは東林院(☎075・463・1334)まで。     (写真&文 田中幸美)

「東林院・小豆粥の会」⑭.jpg妙心寺の塔頭「東林院」

 


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