15日は小正月。小正月がくると、正月行事は終わりとなります。その15日の朝、粥を食べる習慣は全国的に広く見られ、小豆粥にしているところが多いといいます。
沙羅双樹の寺として知られる京都市右京区の妙心寺の塔頭、東林院では、15日から無病息災を祈る「小豆粥で初春を祝う会」が始まりました。

初日は僧侶らが参加者に取り分けたかゆを少しずつ集め、庭園の沙羅双樹の木々に供える「散飯式」が営まれました。
小豆粥は小正月に食べると1年間の邪気を払い万病を除くと伝えられ、1月7日の七草粥と同様、平安時代から続く新春の風習とされています。

東林院では読経の声が響く中、約20人の参加者に小豆粥が振る舞われ、自分の食事を少し取り分けて衆生に施す禅の作法「さば(生飯・施食)取りの儀」にのっとって、少量のかゆを戻してから、ゆっくりと味わっていました。


西川玄房住職(79)は「現代はグルメをしたい放題で飽食の時代、むさぼる心があります。生きとし生けるものに感謝の気持ちを抱き、生かされていることを確認していただきたい。感謝の心とともに、粥は心身の病気を防ぐ薬という気持ちでいただいて」と話していました。

東京都豊島区のギャラリー経営、小林徳子さんは「1年の初めにすがすがしく澄んだ気持ちになれますね」と話していました。
「小豆粥で新春を祝う会」は31日までの午前11時~午後3時。会費3800円(税込み)。問い合わせは東林院(☎075・463・1334)まで。 (写真&文 田中幸美)
