秀吉が晩年催した「北野大茶湯」にちなんだ野点茶会で奉仕する上七軒の芸舞妓ら=京都市上京区の北の天満具 (写真・田中幸美)

《京都》学問の神様、菅原道真公をしのぶ「梅花祭」 北野天満宮で


 学問・芸能の神様として知られ、梅の花をこよなく愛した菅原道真公の命日にあたる2月25日、京都の北野天満宮(上京区)で道真公の遺徳をしのぶ恒例の「梅花祭」が行われました。

4.jpg境内の紅梅殿の前の特設広場では茶会が開かれました


 道真公は、幼い頃から類まれなる才能の持ち主で、人々から厚い信頼を得ていました。右大臣に任じられ、国家の発展に尽くしていましたが、左大臣・藤原時平の政略により身に覚えのない罪によって大宰府に突如左遷され、失意のうちに太宰府で亡くなりました。

「北野天満宮境内」②.jpg北野天満宮の境内には約50種計1500本の梅が植えられています

 

 道真公が京都を去るときに詠んだ歌があります。
 「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな」
 春風が吹いたら、香りをその風に託して大宰府まで送り届けてくれ、梅の花よ。主人である私がいないからといって、春を忘れてはならないぞという意味です。

「北野天満宮東風吹かば~の句」.jpg「東風吹かば…」の句は、今の時期だけ掲出されています


 梅花祭は、平安時代に始まり約900年の歴史を誇る祭りです。
 この日は、豊臣秀吉が催したとされる「北野大茶湯」に由来する茶会も開かれて、近くの花街、上七軒の芸舞妓らがお点前を披露しました。

「梅花祭野点大茶湯」①.jpg上七軒の芸舞妓が総出で茶会の奉仕をします

 

「梅花祭野点大茶湯」⑧.jpg梅の花に負けないくらいの艶やかな芸舞妓ら

 

「梅花祭野点大茶湯」⑩.jpg梅の花をかたどったかんざしが似合います

 

 本殿では、菜の花を冠に付けた神職たちが神事を行いました。「梅花御供」と呼ばれる蒸した米を盛った供物と、筒状にした紙に紅白の梅の小枝を立てた「紙立」を神前に供えました。

「北野天満宮梅花祭神事」①.jpg神事を執り行う神職の方々はみな、冠に菜の花を飾っています

 

「北野天満宮梅花祭神事」⑤.jpg梅花祭の神事を行う宮司


 今月に入って暖かい日が続いたことから、境内と梅苑合わせて50種、約1500本の梅は7部咲き。境内は甘い香りに包まれました。

「北野天満宮梅苑」③.jpg梅苑は早咲きと中咲きが見頃を迎えています

 

「北野天満宮梅苑」④.jpg梅苑の散策路が整備され、苑内が歩きやすくなりました


 野点茶会は25日だけですが、梅苑はこれから見頃を迎え、3月下旬まで楽しめます。入苑料中学生以上800円。3月17日までの毎週末(金~日)の日没から午後8時まではライトアップが行われます。
問い合わせは075・461・0005(北野天満宮)まで。


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