毘沙門堂で最も大きな枝を広げる枝垂れ桜=4月9日、田中幸美撮影

《京都》枝垂れ桜にソメイヨシノ 山科の毘沙門堂の桜がみごろ


 2000年のJR東海「そうだ京都、行こう。」キャンペーンにも登場した京都市山科区の古刹、毘沙門堂の境内で枝垂れ桜が満開を維持しています。

「4月8日の毘沙門堂の桜」①修正.jpg毘沙門堂の枝垂れ桜は、大きく枝を広げ咲き誇っています


 境内では大きな枝垂れ桜が枝をゆったりと伸ばし、ソメイヨシノや紅シダレなどが咲き誇っています。しかし、ここでも昨年の台風21号の影響は無視できないほどで、お寺の方によると花の付き方が例年の3割程度減っているそうです。

「4月8日の毘沙門堂の枝垂れ桜」①修正.jpg遠目で見ると台風被害の影響はなさそうですが、3割ほど花の付き方が少ないそう


 毘沙門堂のそばには、琵琶湖の水を大津から京都へと運ぶ水路、琵琶湖疏水が流れていて、疏水沿いにも桜や菜の花が咲いています。

「琵琶湖疏水の桜と菜の花」②修正.jpg琵琶湖疏水沿いに広がる桜と菜の花のコラボレーションも見事です


 毘沙門堂は天台宗五箇室門跡のひとつで、高い寺格と鄙びた山寺の風情を伝える古刹です。本尊に京の七福神のひとつ、毘沙門天を祀ることが寺名の由来となっているそうです。毘沙門天は天台宗を伝えた伝教大師・最澄の自作で、延暦寺根本中堂の本尊薬師如来の余材で作られたと伝えられています。

「4月8日の毘沙門堂の枝垂れ桜」⑦修正.jpg山門前の枝垂れ桜


 創建は、710年の平城京遷都以前になります。平安京に都が移るまでは御所の近くにあって、最澄など比叡山の高僧が立ち寄ったお寺だそうです。度重なる戦乱から荒廃と再興を繰り返し、江戸時代前期にこの地で格式高い門跡寺院として栄えました。
山科盆地を見おろす山腹に位置しているため、今の時期の桜、秋の紅葉は知る人ぞ知る名所でもあるのです。

「毘沙門堂の平成と令和の御朱印」修正.jpgすでに5月1日から書かれる「令和」の御朱印が用意されていました

 

◇毘沙門堂は、京都市山科区安朱稲荷山町18 ☎075・581・0328  京都市営地下鉄東西線山科駅から徒歩15分。

 


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