かるた始め式や蹴鞠はじめなど京都の正月の風物詩が中止になるなか5日、華道家元池坊の「初生け式」が京都市中京区の家元道場などで行われ、門弟が新春らしい花材を使って思い思いの作品を仕上げました。

マスクをして距離を取りながら初生けに参加する門弟たち
例年は約1500人が参加しますが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大幅に縮小して約170人が参加。池坊京都支部と池坊短大の学生ら計15人がマスクをして色とりどりの晴れ着に身を包み、いけばな発祥の地とされる六角堂頂法寺を参拝しました。

池坊発祥の地とされる六角堂頂法寺=京都市中京区
その後、家元道場の1階で、ソーシャルディスタンスを保ちながら、花ばさみの音を響かせ松竹梅やセンリョウなど正月らしい花材を使って30分かけて作品を完成させました。

門弟の作品を巡視しながら指導する池坊専好次期家元
池坊専好次期家元も難を転ずるという意味のある南天や雪柳などを用いて初生けの花を披露しました。次期家元は、「新型コロナやそれによってもたらされたさまざまな困難を乗り越え、日常が戻り明るい年となることを祈念し生け初めとしました」とコメントしていました。

初生け式で南天などの花材を使って生ける池坊専好次期家元
初生けは室町時代から続く新春の伝統行事で、毎年1月5日に行われます。

池坊専好次期家元の初生けの作品