「後七日御修法」を中心となって執り行う大阿闍梨を務める智積院の布施浄慧住職は朱色の傘を差しかけられながらゆっくりと境内を進みました=京都市南区の東寺

《京都》東寺で真言宗の最高儀式「後七日御修法」始まる


 国の安泰や五穀豊穣を祈る真言宗の最重要儀式「後七日御修法」が8日、東寺(教王護国寺・京都市南区)で始まりました。天皇の御衣を前に高僧たちが7日間、非公開で祈りを捧げます。

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儀式を営む灌頂院へと進む高僧たちの行列はとても厳かです


 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、僧侶だけでなく儀式に関わる約100人のPCR検査を実施。7日までに全員の陰性を確認したそうです。
 天皇の御衣は、7日の正午前に宮内庁京都事務所(上京区)の天皇のお使い「勅使」(ちょくし)によって東寺に届けられました。

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天皇の御衣は、菊の御紋の入った唐櫃に収められ、儀式の行われる灌頂院へと運ばれました

 

 儀式を中心となって執り行う役職「大阿闍梨」は真言宗智山派総本山・智積院(東山区)の布施浄慧住職が務めました。真言宗には、さまざまな宗派があり、それぞれの宗派を代表する15人の僧侶が列を作って儀式を営む灌頂院へと進みました。大きな朱傘を差し掛けられながら、境内を静かに進む様子はとても厳かです。法要は14日まで営まれます。行列は毎日行われ、その様子は一般参拝者も見学することができます。

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緋色の僧衣を身に着けている方が智積院(東山区)の布施浄慧住職です。中心となって儀式を執り行います


 後七日御修法は、開祖・弘法大師空海が835年に嵯峨天皇の許しを得て宮中の正月行事として始めました。明治4(1871)年、廃仏毀釈のため一時途絶えましたが、16(1883)年に場所を東寺に移して再興されたということです。

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