編集部が“いま気になること”を紹介している「気ままにメトロポリターナ」。前編に続いて後編では、料理初心者の編集部員・関根が気になっていたスパイス専門店へ。そこで見つけたアイテムを使って、簡単スパイス料理に挑戦してみました。
西荻窪/N.HARVEST(エヌハーベスト)
スパイスを使った料理が、私は大好きなのですが、家でつくるにはハードルが高いと思っていました。スパイスを一からそろえるのも大変だし、どんなバランスで加えたら美味しくなるのかもよくわからない…。ところが先日、友人にすすめられて行ってみた「N.HARVEST」という専門店で、手軽に使えて美味しい、便利なスパイスを発見! 料理初心者の私でも本格的な味の一品をつくることができました。誰でもスパイス使いの楽しさに触れられる、このお店の魅力をご紹介します!

学生時代、海外ボランティアの経験をきっかけに、インドやパキスタンのスパイスを使った食文化に興味を持ったという、「N.HARVEST」代表の鈴木さん。日本のさまざまなレストランで働きながらスパイスの使い方を学んだのち、日本でより多くの人に、生産者の顔が見える安心・安全なスパイスを届けようと、2009年にこのお店をオープンしました。店内には、鈴木さんが現地に足を運んで生産者に会い、厳選して仕入れたさまざまなスパイスやドライフルーツなどが並んでいます。

こちらのお店でとくにおすすめなのが、20種類以上もある「有機スパイスミックス」。スパイスのブレンドから袋づめまで、一つひとつ手作業で行っているといいます。「スパイスの香りが強く出過ぎてしまわないように、日本の方にも美味しく食べていただける配合にしています」と鈴木さんは話してくれました。本格的なカレーがつくれるスパイスに、肉や魚に合うようにブレンドされたスパイス、ワインに合わせてホットワインやサングリアをつくれるスパイスなど。試してみたいものばかりで、どれにしようか迷ってしまいます。

今回は、なかでも気になった「有機ピクルススパイス」と「有機チャイスパイス」を購入してみました。ピクルスをつくるには、お酢2カップ、「有機ピクルススパイス」大さじ1、砂糖大さじ1を沸騰させて、ピクルス液をつくります。そのピクルス液を冷やしてから、野菜を入れてひと晩漬けるだけ。食べてみると、酸味のなかにそれぞれのスパイスの香りがバランスよく感じられて、お店で食べるような美味しさ。そしてチャイのほうは、牛乳に紅茶、「有機チャイスパイス」を煮出すだけでできてしまう手軽さ! 本格的な味がこんなに簡単につくれるとうれしいですね。

「N.HARVEST」では、スパイスのほかに紅茶やバスマティライスなども販売しています。本場のスパイスの使い方をもっと知りたいという人には、月に3回ほど開催している料理教室がオススメ。現地の郷土料理のつくり方とともに、スパイスの栽培や加工についてなど、その生産背景についても学ぶことができます。事前申し込み制なので、興味のある人は「N.HARVEST」の公式SNSで発信される情報をお見逃しなく! 日常のスパイスを楽しむヒントを、ぜひこちらで見つけてみてください。
N.HARVEST
杉並区松庵3-31-17 1F
[TEL]03-5941-3986
[営]11:00〜19:00
[休]月
http://www.nharvestorganic.com