個展「魔女の頭巾」を開催する画家の真道彩さん=東京都港区南青山の「NORTON GALLERY」(写真・田中幸美)

《表参道》真道彩さんの個展「魔女の頭巾」 9日まで

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「魔女の頭巾」をテーマに油絵、水彩、デッサンの新作20点を紹介する画家、真道彩さんの個展が9日(日)まで東京・南青山の「NORTON GALLERY」で開催されています。このギャラリーでの個展は昨年4月に続き2回目。昨年は「ブラック&ベージュ」をテーマに、夢の中に出てくるすてきな女性を描いたそうです。
 今回の「魔女の頭巾」は幼い頃、母や祖母が被っていた黒い網のようなヘアネットに着想を得たといいます。「ヘアネットみたいな変なものをテーマに何か描けないかなと思っているうちに魔女が被っていたら面白いかもしれないと自分勝手に想像を膨らませました」と真道さん。このテーマなら展覧会ができるくらい幅を広げて制作できると考えたそうです。
 描かれているのは恐ろしい魔女ではなく、洗濯や料理をしていたり、電卓をたたいていたりと生活感あふれる魔女ばかり。ホウキを使って飛ぶ練習をしていて、失敗してしまいホウキに逆さまに乗るかわいらしい子供の魔女もいます。さらには犬好きの真道さんらしくフレンチブルも描かれています。

会議 Meeting   ©真道彩


夜間飛行 Night flight   ©真道彩


魔法をかけます We will work a magic on you   ©真道彩


 真道さんは彫刻家の父の転居に伴い、4歳から7歳までオーストリア・ウィーンの近郊に住んでいました。ウィーンの空港に着いたその瞬間、「ヘンデルとグレーテルの話は本当だったんだ」と大喜びし、町に出ると「マリーテレーズ・イエロー」と呼ばれる黄色で塗られた石畳や外壁に「完璧だわ」と興奮する感受性の豊かな女の子でした。
 また、父の本棚から好んで手にしたのは、仏教で説く地獄や餓鬼など六道の世界を描いた仏画「六道絵」とピカソの画集だったそうです。買い物などの用事でウィーン市街を家族で訪れた際には、シュテファン大聖堂に寄らないと帰ろうとしなかったそうです。ここの地下室にはペストがヨーロッパ中に蔓延(まんえん)したときに亡くなった2000人の遺骨が保管された壁があるのです。それを見ないと家に帰らないなんてエキセントリックな子供だったのですね。しかし、幼少期のそうした体験が真道さんに「魔女」をテーマに描かせるきっかけとなったのかもしれません。

子供たちの飛行練習 Children's flight lesson   ©真道彩


子供たちの頭巾部屋 Children's hair net room   ©真道彩


黒頭巾 Black hair net   ©真道彩


◆真道彩 展「魔女の頭巾」 東京都港区南青山4-23-6の「NORTON GALLERY」で。

正午~午後7時(会期中無休)問い合わせは☎03・3498・6607。

HPは、http://ashu-news.jugem.jp/?eid=64





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