「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」を、劇場用に編集した映画『シネマ歌舞伎「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」』が22日から公開されるのを前に、東京・銀座の銀座三越9階の銀座テラス/テラスコートで実際の歌舞伎の舞台で着用した衣装などを展示する「『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』の世界展」が18日まで開かれています。初日の5日には、伝説の海賊エドワード・ニューゲート(通称白ひげ)を演じた歌舞伎俳優の市川右近さんが出席してテープカットが行われました。
世界展の会場では、シネマ歌舞伎のダイジェスト映像や市川猿之助扮するルフィの舞台衣装4点、上演時に使用された定式幕の縮小イメージなどが展示されています。

オープンセレモニーに登場した市川右近さんは「スーパー歌舞伎の創造の理念というものを広くこの世に伝えるべき精進したい」とあいさつしました(写真・田中幸美)
オープンセレモニーには、市川右近さんが登場。「『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』は、今まで考えられなかったアニメーションの世界と歌舞伎との融合により、劇場での演劇にまったく興味のなかったお客さまにも劇場に足を運んでいただいて、過去にたぐいのない功績を残した作品です。百貨店にお越しいただいて(世界展で)興味をもった方々が映画館から今度は劇場へと足を運んでいただき、今まで歌舞伎をごらんになっていない方々に歌舞伎に興味をもってもらえる機会になるのではと思います」とあいさつしました。さらに、実際は休憩をのぞいて3時間30分がかかる舞台を映画では、映像ならではのカットを盛り込みながら編集によって2時間弱に編集しているため、やむなくカットされている名場面もあると説明。「私が務めます白ひげの名場面も見事にカットされています。しかしそれは再演の舞台をお楽しみいただける戦略でもあるのかなと思っています」とユーモアを交えて話していました。さらに「私の演じるのは象徴的な役なので歌舞伎的な造形をしました。アニメ寄りの斬新な演出と歌舞伎的なものが融合し、化学反応を起こしワンピースファンにも歌舞伎ファンにも楽しんでいただけるものになったと思います」。
さらに来年1月、東京・銀座の新橋演舞場において三代目市川右團次という大名跡を襲名することを報告。「師匠である三代目市川猿之助が創出され、四代目が紡いでこられたこのスーパー歌舞伎の創造の理念というものを広くこの世に伝えるべき精進してまいります」と結びました。

「『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』の世界展」に展示された四代目市川猿之助さんが着用したルフィの衣装(写真・田中幸美)

「『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』の世界展」に展示された四代目市川猿之助さんが着用したルフィの衣装(写真・田中幸美)

「『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』の世界展」に展示された四代目市川猿之助さんが着用したルフィの衣装(写真・田中幸美)

「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」は、世界最高の約3億2000万部の発行部数を誇る人気マンガ「ONE PIECE」と、次世代を担う歌舞伎俳優の1人であり、三代目が創出したスーパー歌舞伎の精神を継承して四代目、市川猿之助が生み出した「スーパー歌舞伎Ⅱ」がコラボした歌舞伎の舞台です。歌舞伎風のアレンジが絶妙にマッチした登場人物たちが舞台や花道を駆け巡り、大量の水が滝のように流れる中での大立ち回りや最新のプロジェクションマッピングなどエンターテインメント性あふれる演出が盛りだくさんの作品となりました。
昨年10、11月に東京・銀座の新橋演舞場、今年3月には大阪・道頓堀の大阪松竹座、4月には福岡・博多の博多座で上演され、計20万人がマンガと融合した新しい歌舞伎を堪能しました。従来の歌舞伎ファンのみならずマンガファンや歌舞伎を初めて見る小学生など老若男女が足を運んで大きな話題となりました。

◆「『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』の世界展」は、東京都中央区銀座4-6-16の銀座三越9階の銀座テラス/テラスコートで、18日(火)まで。午前10時30分~午後8時(最終日は午後6時閉場)。入場無料。問い合わせは☎03・3562・1111まで。
公式HPは、https://mitsukoshi.mistore.jp/store/ginza/event/ka...
◆「シネマ歌舞伎『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』は22日から東劇や新宿ピカデリーなど全国で公開。
公式HPは、http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/onepiece/