アクロバットとダンスを融合させたパフィーマンスで会場を魅了した「BLUE TOKYO」=東京・六本木のグランドハイアット東京(写真・田中幸美)

《六本木》東京五輪キックオフイベントの文化イベント上演

STAGE, CULTURE

 2020年の東京五輪・パラリンピックなどに向けたキックオフイベントとなる国際会議「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」の文化イベントが20日、東京・六本木のグランドハイアット東京で行われ、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんらが出演し、パフォーマンスを披露しました。イベントは一般の観客には公開されず、フォーラム参加者に限定した1回限りの上演となりました。
 イベント名は「The Land of the Rising Sun」。宮本亜門さんが演出を手掛け、俳優の鈴木亮平さんが流暢な英語でナビゲート。チームラボの映像が映し出される中、1人の少女の目を通して、神話の世界における日本の国の創世から奈良、平安と移り、東京の始まりである江戸と時代を追いながら現代へ至るまでの日本の歴史と文化の多様性をダンスなどで表現しました。会議にはIOC(国際オリンピック委員会)やIPC(国際パラリンピック委員会)関係者など多数の外国人が参加していたため、「COOL JAPAN」を意識したテーマとなりました。

スサノオノミコトにふんして八岐大蛇を退治するシーンを熱演した市川海老蔵さん(写真・田中幸美)


スサノオノミコトにふんして八岐大蛇を退治するシーンを熱演した市川海老蔵さん(写真・田中幸美)



「The Land of the Rising Sun」の月と太陽の創造のシーンで、天から登場するアマテラス(写真・田中幸美)


 上演時間約30分の作品で、特に際立っていたのは、男女計17人のアンサンブルダンサーに加え、男子新体操のアクロバティックな動きとダンスを融合させたパフォーマンス集団「BLUE TOKYO」(ブルートーキョー・BT)によるダンスパフォーマンスです。BTは、リオ五輪閉会式の東京セレモニーで光フレームを駆使しながらアクロバティックな動きとダンスで世界中を魅了した青森大学男子新体操部のOBが結成したプロチームです。東京のはじまりとなる江戸時代のシーンでBTメンバー8人が忍者にふんして、映像でスタイリッシュに映し出された影を背景に、バック転やバック宙などのアクロバットを織り交ぜながらダンスを披露。侍との殺陣のシーンなども見せ、次々と繰り広げられる迫力のシーンに、客席からは大きな歓声が上がっていました。

アクロバティックな動きをモットーとするBLUE TOKYOに忍者はピッタリ。侍との迫真の殺陣のシーンは会場をすっかり魅了していました(写真・田中幸美)


アクロバティックな動きをモットーとするBLUE TOKYOに忍者はピッタリ。観客たちは、侍との迫真の殺陣のシーを固唾をのんで見守っていました(写真・田中幸美)


アクロバティックな動きをとダンスを融合させた独特のパフォーマンスを見せるBLUE TOKYO(写真・田中幸美)


ダンスシーンは男女計17人のダンサーが熱演しました(写真・田中幸美) 

 振り付けを担当したのは、「1789-バスティーユの恋人たち」などのミュージカルや宝塚歌劇団の振り付けを手がけ、ミュージカル専門誌「月刊ミュージカル」の2015年「振り付け賞」に選ばれたダンサーでコレオグラファーのKAORIaliveさん。5曲を振り付けました。BLUE TOKYOが演じた忍者のシーンは、BTリーダーの大舌恭平さんとKAORIaliveさんの入念な話し合いによって振り付けを完成させたそうです。海老蔵さんは、スサノオノミコトにふんして八岐大蛇を退治するシーンを熱演、蜷川実花さんのビジュアルは江戸時代のシーンで採用され、舞台上のスクリーンに色とりどりの花火が花を咲かせ、金魚が画面一面に現れるなどしました。
 イベント終了後に記者会見した宮本さんは、「個性あるすごい人たちとコラボする楽しさを感じました。天変地異などある日本ですが、頑張って今もこれからもますますエネルギッシュに生きていくぞというのがテーマ。世界の人に日本の魅力を伝えたい」と話しました。さらに「1回限りの上演はちょっともったいない気がします」と残念そうでした。
 また、海老蔵さんは「伝統文化のよい部分を少しでも多くの方に見て頂けたかなと思っています」と話し、東京五輪には現在さまざまな問題が起こっていると憂慮した上で、「ここからみんなで力を合わせられるように強く望んで、私自身も1つのコマとして参加しました」と振り返りました。
 KAORIaliveさんは「文化イベントにもはやダンスは欠かせない存在となっていると思います。各世界を代表するすごい方々とご一緒できたのは光栄でした」と話していました。

蜷川実花さんのビジュアルは江戸時代のシーンで採用され、舞台上のスクリーンに色とりどりの花火が花を咲かせました。右端はソプラノ歌手の森麻季さん (写真・田中幸美)


蜷川実花さんのビジュアルによるスクリーンに現れた傘の花をバックに、歌声を響かせるソプラノ歌手の森麻季さん (写真・田中幸美)


全員が集合してのフィナーレ。中央のスーツ姿がナビゲーターを務めた俳優の鈴木亮平さん(写真・田中幸美)


上演後の記者会見に臨んだ(左から)BLUE TOKYOの4人と蜷川実花さん、鈴木亮平さん、宮本亜門さん、市川海老蔵さん、チームラボ社長の猪子寿之さんとBLUE TOKYOの4人(写真・田中幸美)


BLUETOKYOメンバーは左から、佐藤喬也さん、亀井翔太さん、石井侑佑さん、リーダーの大舌恭平さん、そして写真家、映画監督の蜷川実花さん、俳優の鈴木亮平さん(写真・田中幸美)


左から歌舞伎俳優の市川海老蔵さん、チームラボ社長の猪子寿之さん、BLUETOKYOメンバーは左から、松田陽樹さん、祝陽平さん、石塚智司さん、椎野健人さん(写真・田中幸美)


スポーツ・文化・ワールド・フォーラムの文化イベント「The Land of the Rising Sun」で、ダンスの振り付けを担当したKAORIaliveさん




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