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古代からさまざまな文明が交錯してきたイスラエルと、今年3月から、香港-テルアビブ線を週4便で運航している(2018年に増便予定)キャセイパシフィック航空のビジネスクラスの魅力をお伝えする連載の第3回は、ほとんど手付かずの自然の絶景と静寂さが堪能できるネゲヴ砂漠を紹介します。
ヘブライ語で「ネゲヴ」(乾いた大地、南の意味)と呼ばれる、国土のほぼ南半分を占める地域は、地球の歴史が感じられる、まさに息をのむ美しい自然が広がっています。
中でも、長さ約40キロ、幅2~10キロ、深さ約500メートルのラモーン・クレーターは圧巻です。1億年に渡る地殻変動と浸食作用で形成された大地に立つと、別の惑星にいるのではないかとの錯覚に・・・。月のない夜には、満天の星空を楽しめます。
朝日を眺めながらクレーターの外縁を散歩した後、ラグジュアリーなべレシートホテルで、雄大な自然を眼下に食べる朝食は最高です。このホテルにはプールもあり、絶景を見下ろしながら、水浴びすることもできます。
ラモーン・クレーターの起点となる町 ミツペー・ラモーンには、「ラモーン・ビジネスセンター」があり、ビデオなどでクレーターの歴史について学べます。
観光スポットとしては、オーガニックな素材にこだわったボディケア商品の工場やアルパカファームもあります。
砂漠といっても、大昔から人々の営みがありました。その〝証拠〟の一つが、紀元前2~3世紀頃、香料交易で栄えたナバテア人の街の遺跡です。アラビア半島からペトラを経由し、地中海へと抜ける〝香料の道〟沿いには、4つの都市遺跡と城壁、隊商宿、農業用の灌漑施設などが残っています。
過酷な環境で、農業が行われていたことには驚かされます。でも、今の人々も負けてはいません。この地域には、ナバテア人の知恵と現代の技術を利用したブドウ畑があり、ワインが造られています。荒涼とした自然の中で飲むワインは格別です。
このほか、ベン・グリオン砂漠の家もお勧めです。イスラエル建国の父で、初代首相のダヴィド・ベン・グリオンは政界引退後、ネゲヴを開発し豊かにしたいと、スデー・ボケルというキブツ(イスラエル独特の農業共同体)に移り住み、生涯を終えました。この家では、晩年の彼の生活を知ることができます。
ベン・グリオンと妻の墓のあるベン・グリオン記念国立公園には、巨大な角をもつ野生のヤギ、アイベックスやトカゲなど、さまざまな動植物が生息していて生命の力強さに感心させられます。
ベン・グリオン記念国立公園
また、この砂漠では、アラブ部族ベドウィンが、ラクダや羊などを飼育しながら、伝統的な遊牧生活を送っています。彼らを訪ねるツアーもあるので、参加するものいいでしょう。アラビックコーヒーや甘いお菓子などによる〝最高のおもてなし〟を体験できます。
日本人にとって砂漠のイメージは、「不毛な土地」かもしれません。しかし、ネゲヴでは、〝生きている地球〟の偉大さを感じることができます。
★360°写真はRICOHのTHETA Sで撮影しています。
https://theta360.com/