三都を結ぶ観光特急
その空間を存分に味わう
「あをによし」。奈良の繁栄をたたえるこの言葉にふさわしい観光特急「あをによし」は、昨年4月に運行を開始した。京都、奈良、大阪を乗り換えなしで結び、京都駅から近鉄奈良駅まではおよそ35分、大阪難波駅から近鉄奈良駅まではおよそ40分で到着する(原則として、木曜日以外は毎日運行)。JR京都駅で新幹線を降り、中央口の改札を出れば、すぐに近鉄の京都駅までたどり着ける。乗り換えはとてもスムーズだ。
車内にはカーペットや天井など、いたるところに天平文様があしらわれている。美しい花や葉のモチーフを繊細に描いた天平文様が、到着までの時間を彩ってくれるはずだ。限定グッズやスイーツを購入できる販売カウンターは、正倉院にも用いられている校倉造をイメージしたもの。乗車の際は、その美しいしつらえにも注目したい。随所に古都の歴史が息づく観光特急は、過ごしているだけで心安らぐ贅を尽くした空間。奈良の物語に思いを馳せながら、車内で過ごす時間を存分に味わおう。
全84席の座席には、2名用のツインシートと、3〜4名用のサロンシートがある。ツインシートは、家具メーカーがつくった特注品。田園風景や平城宮跡など、車窓に映る景色を眺めながら、その座り心地を体感してほしい。
旅の始まりは「あをによし」から。奈良までの旅路を、心ゆくまで楽しんで。
新幹線改札からの乗り継ぎアクセス良好!
「あをによし」の詳細・予約はこちらから
https://www.kintetsu.co.jp/senden/aoniyoshi/?utm_source=metropolitana&utm_medium=qrcode&utm_id=metropolitana_202310
乗車から到着まで、「あをによし」を大満喫。
奈良の歴史を感じながら乗車。
いにしえから高貴な色とされていた紫色に、奈良の文化を感じられる装飾を施した、品のある外装。車両の正面に飾られているのは、幸福が訪れる前兆とされる縁起のよい鳥である瑞鳥が花枝や綬をくわえた文様「花喰鳥(はなくいどり)」を模したエンブレムだ。側面には、正倉院の宝物をイメージした花文様が描かれている。古都・奈良の歴史や当時に栄えた文化に思いを馳せながら、豊かな旅を始めよう。
景色とともに、おいしいひととき。
車内では、大和抹茶をふんだんに使用したジェラートや奈良市内に醸造所を構える「大和醸造」のクラフトビールなど、奈良にゆかりのあるスイーツやドリンクが販売されている。なかでも、シェラトン都ホテル大阪でつくられている「あをによしバターサンド」は、車内販売限定でぜひ味わいたい一品。現在は、やさしい甘みの「マロン」と宇治抹茶とわらび餅をサンドした「抹茶わらびもち」のセットを販売。到着まで、車窓の景色を眺めながらご賞味あれ。
よりゆったりと、贅沢な時間を。
3〜4名での旅ならば、グループ専用席「サロンシート」を選びたい。座席は、車窓からの眺めにこだわって設置され、移りゆく景色を堪能できる仕様。天井や壁、カーペットなど、いたるところに施された天平文様からも、古都の文化を感じられる。座席と通路はパーテーションで仕切られ、半個室のような贅沢な空間となっている。ゆっくりと景色を眺めたり、ティータイムを楽しんだり。到着までのひとときを、存分に味わって。
お問い合わせ:近畿日本鉄道株式会社
https://www.kintetsu.co.jp