2016年9月に誕生した男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」(Bリーグ)。1年目は、日本バスケットボール界の新たな幕開けとして、開幕戦から初代王者を決めるチャンピオンシップに至るまで、大盛り上がりとなりました。
見られている意識と、バスケット界を背負っているという本気度がリーグ戦が進むに連れて高まり、選手の顔つきとプレーが変った1年でした。

チャンピオンシップファイナルを制してBリーグ初代王者となった「栃木ブレックス」=5月27日、東京都渋谷区の国立代々木競技場 (写真報道局・佐藤雄彦撮影)
そして、いよいよ9月からは、正念場のセカンドシーズンを迎えます。
そこで、選手の契約や移籍の際のルール作りをはじめ、各クラブの興業のマニュアル作りなどを担当するBリーグ競技運営部長の増田匡彦さんに注目の選手やチームについてお話をうかがいました。

「とにかくアリーナに一度足を運んでください」と話すBリーグ競技運営部長の増田匡彦さん=東京都文京区後楽 (写真・田中幸美)

Bリーグセカンドシーズンへのテーマとして、初代王者・栃木の遠藤祐亮選手(中央)は、「田臥選手以外のメディア露出」とフリップに書きました。多くの選手が注目を集めてどんどんメディア露出して欲しいものですね=6月26日、東京都文京区(奥村信哉撮影)
増田さんが最初に挙げたのは、初代王者決定戦となるチャンピオンシップファイナルで激戦の末に惜しくも「栃木ブレックス」に敗れた「川崎ブレイブサンダース」の篠山竜青(りゅうせい)選手です。キャプテンであり、ポイントガード(PG)。ちょうど栃木の田臥勇太選手と同じ立ち位置です。
Bリーグが始まるまでは東芝の社員で、東芝バスケットボール部員の1人でした。それがプロとなった昨年、メディアの取材を受けたときの発言が「川崎を背負っている」「Bリーグを盛り上げたい」というモチベーションの感じられるものへと変化したそうです。
以前は日本代表から外れることもありましたが、今では日本代表を牽引するくらいの選手となりました。増田さんは「ファイナルに出たときのプレーの成長ぶりはすごかった」と振り返ります。

チャンピオンシップファイナルで、栃木の田臥勇太にドリブルでかわされる川崎・篠山竜青(左)のディフェンス=5月26日、東京都渋谷区の代々木第一体育館 (写真報道局・佐藤雄彦撮影)
そして、もう1人はファイナルで見事MVPを獲得した元栃木の古川孝敏選手です。7月に栃木を退団し、「琉球ゴールデンキングス」に移籍しました。

チャンピオンシップファイナルで果敢に攻める元栃木の古川孝敏選手=5月26日、東京都渋谷区の代々木第一体育館 (写真報道局・佐藤雄彦撮影)
増田さんは、「彼は日本を背負っていく選手。もっと年俸をもらって、子供たちにバスケ選手になりたいという夢を与えるようになってほしい」といいます。2010年、アイシン(現シーホース三河)に入社し、13年に栃木に移籍しました。「ずっと彼のことを見ていたので、ファイナルの大舞台で活躍してくれたのはとてもうれしかった」と話します。

MVPに選出され仲間から手荒い祝福を受ける古川孝敏選手(左)(写真報道局・佐藤雄彦撮影)
次に注目チームは?
真っ先に挙げたのは、「アルバルク東京」です。「NBA経験者などとにかくすごい選手を獲っています」と熱く語ります。
卒業を待たずにアルバルクに入ったのは筑波大4年の馬場雄大選手。大学に在籍しながらBリーグでプレーするのは彼が初めてだそうです。「一人で突っ込んでいって、バーンとダンクするような豪快な選手」です。

日本代表対イラン代表の第4クォーターで、突破する馬場雄大選手(左)=2月10日、札幌市の「北海きたえーる」 (写真報道局・高橋茂夫撮影)
そして今後の日本バスケット界の鍵を握るかもしれない、アメリカのバスケの名門・カンザス大を今年卒業したばかりのランデン・ルーカス選手。彼の父、リチャード・ルーカスさんも日本リーグと呼ばれていた時代に、ジャパンエナジーでプレーしていました。その関係で、小学校まで日本で暮らした経験があるそうです。今後、日本国籍を取得するのではといわれていて、日本代表の鍵を握るキーパーソンになりそうです。
注目選手が多いアルバルクですが、チーム自体は、運営会社の主要株主であるトヨタ自動車のカラーをほとんど出さないライトな演出が好感を得ています。

Bリーグ開幕戦で、琉球ゴールデンキングスと対戦するアルバルク東京の田中大貴選手(左)は昨年から人気が急上昇しています=2016年9月22日、東京都渋谷区の国立代々木競技場(写真報道局・斎藤浩一撮影)
次の注目チームは、「川崎ブレイブサンダース」です。戦力的にそんなに大きな変化はありませんが、実力はあるのに集客や人気面で苦戦しているのが現状です。
そこで、今年は広報担当やチーム職員などのフロント陣を強化して、さまざまな改善が行われています。たとえば、ホームアリーナであるとどろきアリーナ(川崎市中原区)は通常は単なる体育館ですが、ゲームの際にはその〝体育館感〟を一掃するような演出が取られているそうです。
もともと川崎にはサッカーのフロンターレもあり、プロスポーツ観戦の土壌があるので、ちょっとした演出や環境の改善にファンが増えるのではないでしょうか。

新潟アルビレックス戦で攻める川崎ブレイブサンダースの辻直人選手 =2016年10月7日、川崎市のとどろきアリーナ (写真報道局・加藤圭祐撮影)
他のスポーツにはない選手と観客との距離の近さ、会場の一体感こそがBリーグ観戦の魅力です。
試合中にファウルやバイオレーションなどの反則行為があればまったくの初心者でもわかるようにMCが入るなど、会場で置いてきぼりにされるようなことはありません。

選手と観客との距離の近さ、会場の一体感がBリーグの最大の魅力です=5月14日 (写真報道局・山田俊介撮影)
ですから「とにかく行ったら絶対に楽しめます」と増田さん。おしゃれしていっても雨にはぬれないし、冬は暖房も効いて快適な観戦環境が保証されています。ですから「ヒールを履いて来るおしゃれ女子が多いんですよ、バスケファンには」といいます。これは女子にとってはポイントが高いですね。
増田さんの話を聞いているうちに、これはアリーナに行かなくてはという気になったあなた、まずは下記の開幕戦のプレゼントに応募してその一歩を踏み出してください。
◆セカンドシーズン開幕を記念して、メトロポリターナ読者に、関東地区での5つのカードに各5組10人計50人を招待します。開幕マッチは、9月29日(金)横浜ビー・コルセアーズVS滋賀レイクスターズ(横浜文化体育館)、29日(金)川崎ブレイブサンダースVS名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(とどろきアリーナ)、10月7日(土)サンロッカーズ渋谷VS三遠ネオフェニックス(青山学院)、7日(土)千葉ジェッツVS京都ハンナリーズ(船橋アリーナ)、9日(月)アルバルク東京VS新潟アルビックスBB(駒沢体育館)。
プレゼントの応募は、こちらから。https://metropolitana.tokyo/JA/present