アーリーカップ記者会見に登場した4選手と大河正明B.リーグチェアマン(中央)=24日、東京・台場のフジテレビ (写真・田中幸美)

《台場》Bリーグ初のトーナメント大会「アーリーカップ」を前に4選手らが会見


 男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」(Bリーグ)が、2年目のレギュラーシーズンを迎えるのに先がけて行う初のトーナメント大会「アーリーカップ」の記者会見がこのほど、東京・台場のフジテレビで行れました。

 

ファンの見守る中、登場した(左から)サンロッカーズ渋谷の広瀬健太選手、川崎ブレイブサンダースの辻直人選手、大河正明チェアマン、アルバルク東京の田中大貴選手、横浜ビー・コルセアーズの湊谷安玲久司選手=24日、東京・台場のフジテレビ (写真・田中幸美)


 会見は、フジテレビ1階広場に特設された「みんなの夢大陸マイナビステージ」でファンの見守る中行われ、大河正明B.リーグ・チェアマンをはじめ、昨季プレーオフ準優勝の川崎ブレイブサンダースの辻直人選手、アルバルク東京の田中大貴選手、サンロッカーズ渋谷の広瀬健太選手、横浜ビー・コルセアーズの湊谷安玲久司選手の4選手が登場し、それぞれにアーリーカップへの思いや決意を表明しました。

 

初開催のアーリーカップを記者会見でPRする大河正明チェアマンと4選手

 

 大河チェアマンは「五輪やワールドカップは短期決戦を勝ち抜かないと好成績を残せません。短期の試合を真剣勝負で戦える場を実現したいと思っています」とカップ創設の狙いを説明しました。さらに、近い将来、全チームの参加や海外チームの参加も視野に入れ、日本全体を巻き込んだ真の王者を決めるカップ戦にしたいとの展望も話していました。
 4選手ともに、記念すべき初回大会のタイトル奪取に意欲を見せるとともに、9月29日に開幕するレギュラーシーズンに向けたチームの課題収集の場という認識を示していました。
 広瀬選手は「強豪ぞろいなので、リーグ開幕前に手の内を見せたくないという気持ちもあります」と本音をのぞかせていました。

 

サンロッカーズ渋谷の広瀬健太選手


 一方、辻選手は「ちょっと賞金が少ないかなと思っています。今後大会がもっと大きくなって賞金が増えたらもっと頑張る気持ちが出てくるかなと。あっ、それは冗談です」と笑いを誘っていました。ちなみに 昨季のリーグ優勝の賞金が5000万円だったのに対して、アーリーカップは700万円。辻選手がぼやく気持ちもわかります。

 

川崎ブレイブサンダースの辻直人選手


 アルバルク東京は今季から日本代表監督代行も務めたルカ・パビチェビッチ氏が新監督に就任しました。田中選手は「新監督のバスケを早く理解し、早く新しいアルバルクのバスケットのスタイルを少しでも見せられることができれば」と決意を述べました。

 

アルバルク東京の田中大貴選手


 湊谷選手は「関東(アーリーカップ)を制するものはシーズンも制するものだと思っています」と話していました。

 

横浜ビー・コルセアーズの湊谷安玲久司選手


 2年目のシーズンの前哨戦となる第1回「アーリーカップ」は、リーグ戦、天皇杯とともに3大タイトルに位置づけられます。
 B1から16、B2から8の計24チームが出場。東北、関東、東海・北陸、関西の4地区ごとに6チームずつで争い、東北は9月8~10日、残る3地区は1~3日に行われます。中でも注目は関東アーリーカップで、昨年の初代王者を決めるチャンピオンシップに出場した8チーム中5チームが登場します。
 会見では関東アーリーカップを華やかに盛り上げるスペシャルパフォーマンスの一部も披露されました。

3チームのコラボパフォーマンスの総合演出を担当するHIDEBOHさん(中央)と劇団「HIGUCHI」のメンバー


 パフォーマンスの総合演出を担当するのは、水谷豊初監督の映画「TAP THE LAST SHOW」にも出演していたタップダンサーの「HIDEBOH」さんです。

 

華麗なタップを披露するHIDEBOHさん

 

 HIDEBOHさんのもと、男子新体操とダンスを融合させたプロパフォーマンスユニット「BLUE TOKYO」やHIDEBOHさんがプロデュースする劇団「HIGUCHI」、さらにミスキャンパスクイーン出身者を中心とした新世代和太鼓ユニット「Queen Beat」の3チームによるコラボパフォーマンスが披露されました。

 

Queen Beatのリズムに合わせて宙返りをみせるBLUETOKYOのメンバーに田中選手はただ、「すごい!自分にはできない」と感嘆していました

 

 HIDEBOHさんは、「まったく別世界のパフォーマンスをタップダンスのリズムを共通認識してパフォームします」とスペシャルコラボを解説。

アーリーカップでは、3チームによる夢のスペシャルコラボが実現します

 

 また、BLUE TOKYOリーダーの大舌恭平さんは「バスケットボールはスピード感のある競技。僕たちもスピード感や躍動感を表現できたらいいなと思っています」と話していました。

スピード感と躍動感ではBLUE TOKYOも負けてはいません

 

BLUETOKYOは、昨年のリオ五輪閉会式の東京セレモニーで、アクロバティックな動きとダンスで世界を魅了した青森大学男子新体操部のOBで結成されたユニットです

 このほか、初開催のアーリーカップにはご当地グルメやステージイベントなど盛りだくさん。これは見に行かない手はありません。


(写真はすべて田中幸美)


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