最近、この連載を続けてきたおかげで、友人から「写真を撮って!」と頼まれることもあり、すこし天狗気味!?のカメラ女子。でも、うまく撮れた!と思っても、写真を先生に見せると指摘の嵐…。まだまだ、気が付かない部分がたくさんある修業中の身ですが、編集部からの異動など内部事情で連載も残りわずか。なので、今回は”集大成”と気合を入れて、撮影にのぞみました。
最後のテーマは、冬の風物詩として人気の高い「イルミネーション」。昨年、東京ミッドタウン日比谷が開業して輝きを増したエリアから、ブランドショップが軒を連ねる丸の内仲通りまで歩きながら、やや難易度の高い被写体にシャッターを切りました。
しょうめい先生からの指示通り、今回は望遠レンズのみを持参。夕方の帰宅時間だったので人通りが多く、なかなか構図が決まらず、悩んでいるとアドバイスが。「絞り(F値)は開放にして、構図の一番奥にある並木にピントを合わせて。手前の木は、ぼかすように入れてごらん」と先生。いままで背景をぼかし、手前の被写体を強調してきましたが、まったく反対では?と疑問に思いながら、撮影してみました。
手前の木は距離感が難しかったので、イルミネーションで飾られた植木を利用して撮影したのが冒頭の1枚。低い視点からの撮影だったので、可変式の液晶モニターを駆使して撮影しました。
手前をぼかすと「写真が汚く見える」と言われていますが、これはかなり雰囲気が出ていてきれい。何をぼかすかにもよるのですが、これからは”前ボケ”もあり!ということを覚えておきたいと思いました。
さらに、丸の内仲通りを歩いていくと、ビル内にすてきなクリスマスツリーを発見。思わずつられて中に入ってみることに。望遠レンズしかなかったため、ツリー全体が入らず、2階からの撮影など試行錯誤するも構図が決まらず苦戦。あきらめて外に出ようとしたところ、ガラスに映りこんだツリーを発見!収めた1枚がこちら。
お店のショーウインドーの光と人影が、クリスマス気分を盛り上げてくれます。先生からも「面白い1枚だね」とお褒めのお言葉を頂きました。よくよく見るとピントが合っていない気もしますが、そこはご愛敬(あいきょう)ということで。
次回はいよいよ最終回!。これまで学んだ撮影術を振り返りつつ、イルミネーションの撮影法をお届けします。
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しょうめい先生 新聞社で報道写真を撮り続けて40年以上のベテランカメラマン。ライフワークとして鎌倉の景色を撮り続けるほか、某大学芸術学部の写真学科で講師も務める。鎌倉ドローン協会の理事の肩書きを持ち、最新の撮影グッズにも精通している。
Illustration:Nozomi Yuasa
※第1、第3週の水曜掲載。