憧れの韓流アイドルの撮影を目指し、一眼レフカメラの使い方を学んできたこの連載。これまでも身近なスマートフォンと機能を比較してきましたが、今回はカメラ機能が話題の新型「iPhone(アイフォーン) 11 Pro」でどんな写真が撮れるのかチャレンジ。ぴかぴかのアイフォーンを携え、重要文化財の旧岩崎邸庭園にうかがいました。果たして、どんな写真が撮れるのでしょうか?
室内の雰囲気も伝える120度の視野角
撮影前に、ご協力頂いたソフトバンクから届いたアイフォーンの箱を開け、眺めると背面上部に3つのレンズが。通常の「11」は2つですが、今回から登場した上級機種「11 Pro」は焦点距離13mmの超広角、26mmの広角、52mmの望遠をそなえています。いつも使っているマイ一眼レフの標準レンズの18-55mmに匹敵する性能です。

早速、三菱グループの創始者、岩崎弥太郎の長男・久弥の本邸として建てられた旧岩崎家住宅に入り撮影開始。明治期に西洋式建築を伝えたイギリス人建築家ジョサイア・コンドルの設計によって1896年に完成した洋館は、イギリス・ルネサンス様式やイスラム風のモチーフが随所に趣深い内装に自然とレンズが向きます。
撮影していて最も驚いたのが超広角の性能の高さ。カメラを起動してモニターに表示されている通常の「1」(広角)から「.5」(超広角)とレンズを切り替えると、120度の視野角で小さな部屋も全体が写るほど”引き”の画が撮れます。
普通のスマホならどんなに後ろに下がってもフレームに収まらなそうな柱の上下までしっかりと入り、冒頭のようにまるでパンフレットに使えそうなプロっぽい写真が撮れました。
しょうめい先生も「超広角は建物内などでも、手前まで画角に入れられるので遠近感がだせるね。例えば、手前の装飾を強調しつつ、部屋全体の雰囲気を見せるという撮り方をしても面白い」とお墨付き。普段、大きなレンズを装着した一眼レフを持つ先生が構えると、アイフォーンがよりかわいらしく見えました。
一方、望遠も備えているので、洋館の壁や天井の細かな装飾まできちんと撮れるのもうれしいところ。2階の客室にある貴重な工芸品、金唐革紙(きんからかわかみ)の壁紙を写すと、美しい細部までくっきりと分かります。

園内には書院造りの「和館」や「撞球室(どうきゅうしつ、ビリヤード場)」もあり、格好の撮影対象がいっぱい。一眼レフだとシチュエーションによってレンズの切り替えが気になりますが、1台で満足いく写真が撮れました。先生はもっといろいろ試したいと撮影意欲に火がつき、近くの上野アメ横商店街周辺まで足を延ばしていました。

普段から、旧型アイフォーンを使うわたしは「11 Pro」のカメラ機能がここまで進化したのかと感動さえ覚えました。端末価格は12万7200円~と、「11」(8万9280円~)に比べて高くなりますが、旅行先などに手軽に持ち運べる高機能カメラ付き!と考えればお手頃かも。そろそろ買い替えの時期かな?と思わされる体験でした。
次回は、より深く11 Proの機能を掘り下げたいと思います。

旧岩崎邸庭園(台東区池之端1-3-45)
開園時間:9:00~17:00 ※12月29日~1月1日は休み
入園料:400円、65歳以上200円、小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料
※カメラ女子への激励や、しょうめい先生に教えてほしいことなどご意見・ご感想を募集します。編集部(question@metropolitana.jp)までどしどしお送りください!


しょうめい先生 新聞社で報道写真を撮り続けて40年以上のベテランカメラマン。ライフワークとして鎌倉の景色を撮り続けるほか、某大学芸術学部の写真学科で講師も務める。鎌倉ドローン協会の理事の肩書きを持ち、最新の撮影グッズにも精通している。
Illustration:Nozomi Yuasa
※第1、第3週の水曜掲載。