山ガール、野球、サッカー、相撲、釣り、囲碁、カメラ、プロレス女子ときりがないですね。女性が、男性が主だった趣味の領域に入ってくるようになり、垣根がなくなりました。
私がサラリーマンの頃、女性は牛丼店にいませんでしたし、パチンコ店や居酒屋に女性同士で行くこともありませんでした。今では考えられないでしょうが、喫茶店に女性が一人でいると「あの人、喫茶店にいる」と後ろ指をさされるような時代でした。
ドトール1号店が原宿に誕生したのが1981年で、松屋銀座の裏にスターバックスの1号店ができたのは、96年。あのころは、喫茶は衰退産業で年間3000店程度が廃業し、2000年以降はシアトル系のコーヒーショップ(スターバックス、タリーズ、シアトルズベストなど)が登場しました。また、喫茶の代わりにカフェブーム(ソフトドリンクより食の比率が高い業態)が生まれました。
そのころには、女性もあらゆる分野に進出し、もはや女性が一人で入れない店はなくなっていきます。現在では、立ち食いステーキ店やラーメン店、居酒屋、牛丼店、立ち食いソバ、すし屋などで“一人女性”を目撃します。
先日、すし屋のカウンターで刺身をつまみながら酒を飲んでいたら、隣に若い女性が座るではないですか。声を掛けたら(このような場合声をかけても大丈夫そうか?一応判断して声をかけます)、彼女(隣のNさん)は何と、同じ大学に通っている“仲間”だったのです。
大学院で遺伝子解析をやっているとのことで、ビックリ。しかし、その後、Nさんとは大学構内で一度もすれ違いませんので、不思議なものです。
以前は、女性に「何が食べたい?」と聞くと「イタリアン」「フレンチ」の次に「韓国料理」という返事が多かったのですが、最近は躊躇なく「ステーキ」「焼肉」と言う人が圧倒的に多くなり驚きます。
近ごろの女性は、自分の食の欲求に忠実なんですね。おかげで、肉料理の店(ステーキ、焼肉、熟成肉)に行く機会が増え、大好きなイタリアンに行くことも減り、お腹が出てきてしまいました。
シュラスコ(鉄串に肉をさし焼いたブラジル料理)好きも多く、イタリアンに行く場合でも、タリアータ(カットされたステーキ)かビステッカ・アラ・フィオレンティーナ(フィレンツェのTボーンステーキ)を食べることになってしまいます。Tボーンは骨付きですので最低でも500g程度、800g位からの店もあり、2人では多すぎるかもしれません。

さて、多くのジャンルで女子が目立ちますが、「コーヒー女子」の話を避けて通るわけにはいきません。私が15年間、主宰していたコーヒーセミナー(土・日・祝日を中心に月に10回程度から多いときは15回、但し2年前に中断)は、女性の参加比率が50%を超え、多いときは60%が女性でした。
全国から交通費をかけて参加する人も多く見受けられ、東京の方がほとんどいない回もありました。当時は、最も予約のとりにくいコーヒーセミナーだったと思います。
セミナーは、抽出基礎や抽出応用、ネルドリップ、カッピング(コーヒー業界ではテースティングをカッピングという)、ブレンディング、テースティング専門まで。各回、15人で行っていました。カッピングは、コーヒーの風味を客観的に評価する方法で、最も重要なテーマでした。年齢にかかわらず、コーヒーに興味がある女性が増えているのを実感したものです。

小田急線の千歳船橋駅近くにある堀口珈琲 世田谷店に、自宅で飲むコーヒー豆を買いに来るのも女性が多く、また、喫茶のお客様の80%は女性です。ただし、セミナーも専門性が高くなると、ハードルが高いのでしょうか。女性の参加者は約20%に減ります。
日頃から、コーヒーをたしなむ女性は増えましたが、「コーヒーマニア」というか「おたく系」がまだ、少ないのはどうしてでしょう。“コーヒーオタ女子”、歓迎します。
とはいうものの、私が支援した女性創業者も多くおりますので、いずれ書いていきますね。