≪浅草≫都内初出店、熊本の郷土菓子専門店『うさぎ家』の懐かしい味

2016.12.03 グルメ, おでかけ

　熊本県人にとって懐かしい母の味「いきなり団子」がこのほど、台東区浅草の商業施設「まるごとにっぽん」で味わえるようになりました。

　この団子は、サツマイモとあんこを使った素朴なおやつで、熊本のどこの家庭でも、子供がおばあちゃんやお母さんが作る姿を見て、自然に作り方を覚えていく伝統の郷土菓子です。生地の練り方や中に入れるあんこ、サツマイモの堅さ、切り方などは、家庭によって異なるそうです。

　東京初進出となる九州甘味処『うさぎ家』が提供するいきなり団子の生地は、もち粉と小麦粉、うるち米を混ぜているため、モチモチとした食感が特徴です。中に入っているサツマイモは紅東(ベニアズマ)、あんこには北海道十勝産の小豆を使用。サツマイモはあんこと合わせ後、ほどよい甘さになるよう蒸し上げられています。『うさぎ家』の原猛樹社長は「サツマイモの端の部分は使わず、真ん中のみ使っています。歯ごたえを大切にしたいので、蒸したサツマイモはつぶさず、スライスして具として挟みます。皮は歯ごたえがあり、冷えてもおいしいです。毎日、私が生地を練って味をみながら作っています」と胸を張ります。

　蒸したての「いきなり団子」は皮がモッチモチ、中のサツマイモとあんこは、ほどよい歯ごたえと甘さで、熊本出身者でなくてもクセになる逸品です。冷凍保存ができるので、たくさんテイクアウトして自宅で楽しむことも可能です。