ダミアン・ハースト「Beautiful,Shattering,Slashing,Violent,Pinky,Hacking,Sphincter Painting」1995 @Sotheby’s

デヴィッド・ボウイのアート・コレクション、競売に先立ち世界各地でプレビューイング


 1月に69歳で死去した英ミュージシャン デヴィッド・ボウイの個人的なアート・コレクションが11月にロンドンで競売に掛けられるのを前に、世界各地でプレビューングが開催されています。

 コレクション約400点の中心は、ダミアン・ハーストやフランク・アウエルバッハ、ヘンリー・ムーア、グラハム・サザーランドら近現代の英アーティストが制作した刺激的な絵画など約200点。また、好奇心旺盛だったボウイらしく、シュールレアリズムやアフリカの現代美術、イタリアのデザイナー エットーレ・ソットサスと彼の率いたメンフィス・グループの作品なども含まれています。

 「アートは、本当のところ、僕が所有したいと思う唯一のものなんだ。僕にとってはいつでも、基礎栄養素のようなものだった」と語ったボウイのコレクションについて、競売会社サザビーズは「多彩で、自由で、飾り気がなく、20世紀最大の創造的精神の持ち主の一人、ボウイの世界観を垣間見ることができる」と評しています。

 ロンドンでのプレビューイングは既に終わり、9月には米国のロサンゼルスとニューヨーク、10月には香港で開催。競売会は、11月10、11日にロンドンのサザビーズで行われます。英BBCによると、ボウイの遺族は、コレクションを保管するスペースがないため、競売に掛けることにしたそうです。

 10月初旬に発行予定のオークションカタログは、Sothebys.com/BowieCollector で、先行予約できます。

フランク・アウエルバッハ「Head of Gerda Boehm」1965 @Sotheby’s


アート・コレクションが競売に掛けられるデヴィッド・ボウイ



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