「このミッションは、必ず生きて帰ること。みんなー、絶対食べられないようにしてねっ!」レンジャー役のお笑いコンビ「パックンマックン」が参加者に注意を喚起しました。
DINO SAFARIのレンジャーとして登場するパックンマックン
ドシン、ドシンという足音とともにどこからともなく暗闇をつんざく獣のような叫び声が聞こえてきます。ゆっくりと現れたのは、トリケラトプス。長い角とフリルがトレードマークの植物食恐竜で、性格は比較的おとなしいとされていますが、目の前に現れるとその大きさに圧倒され、思わず身構えてしまいます。
目の前に突然現れたトリケラトプスの大きさと存在感に観客は目を奪われていました=東京・渋谷の渋谷ヒカリエ (写真・田中幸美)
恐竜が次々に目の前に現れて、自由に歩き回るだけでなく、尻尾を自在に振り回し、顔を近づてきたと思ったらいきなり大きな口を開けてかみつこうとする…。そんな臨場感たっぷりのライブエンターテインメントショー「DINO SAFARI」(ディノ サファリ)が、東京・渋谷の「渋谷ヒカリエ」で開催されています。
DINO SAFARIでは恐竜が突然顔を近づけ、口を開けてかもうとするなど臨場感と緊迫感満載です
このライブショーでは、史上最強の肉食恐竜「ティラノサウルス」をはじめ、恐竜映画でもおなじみの「ラプトル」、最も獰猛(どうもう)で好戦的とされる「アロサウルス」、白亜紀前期の日本に生息していて中型の肉食恐竜で福井県勝山市で発見されたことからその名がついた「フクイラプトル」など全6頭が所狭しと暴れまくります。いずれも全長約5メートル以上もあり、最も大きなティラノサウルスは全長8メートルにも及びます。
DINO SAFARIにはレンジャーが観客を案内する形でショーが進みます
ショーは、観客がガイドの案内で恐竜特別区でのナイトサファリ「DINO SAFARI」を体験するという設定で進行します。このイベントのオフィシャルサポーターを務める「パックンマックン」も5月1日にはレンジャー見習いとしてショーに参加します。
ティラノサウルスにかまれる「パックンマックン」のパックン(右)
恐竜の企画・制作を行っているのは「ON-ART社」(東京都東久留米市・金丸賀也社長)。たった6人の小さなベンチャー企業です。第一号の恐竜を制作したのは今から10年前になります。それ以後、常にリアリティーを追及しながら改良を重ねて「恐竜型メカニカルスーツ」を開発、想像を超えた恐竜そのものの動きをリアルに再現できるようになりました。そして、今回のDINO SAFARIが1つのターニングポイントになるといいます。
金丸社長は、公演に先だって25日に行われた公開ゲネプロで「これは、長年培ってきた経験や技術をもとにして作られた恐竜体験ライブショーです。日本のもの作りをもとに、エンターテインメントとエデュケーションを融合させた『エディテインメント』で世界に挑戦したい」とあいさつしました。
パックンマックンとともにティラノサウルスの前でフォトセッションに応じるON-ART社の金丸賀也社長(左)
恐竜は地球上の生き物を象徴するような存在です。その存在感や素晴らしさは群を抜いているといいます。
「こうした体験で周りの自然や生き物に目が向いていってくれたらなと思っています」と話していました。
また、パックンも「これが本物じゃないのか。だまされた瞬間を楽しみにしていただきたいです。タイムスリップした気分味わっていただきたい」とオフィシャルサポーターらしいコメントを披露していました。さらに「僕らかむことで有名なんですが、今回は(恐竜に)かまれる方ですね」と笑いをとることも忘れませんでした。
オフィシャルショップは、恐竜のフィギュアが充実しています
あなたもリアルな恐竜の世界に足を踏み入れてみませんか? (写真はすべて田中幸美)
◆「DINO SAFARI」は、東京都渋谷区渋谷2-21-1渋谷ヒカリエ9階の「ヒカリエホール」で5月6日(土)まで。土曜・祝日は、午前11時、午後1時、3時、5時、7時の全4回公演(平日と30日は7時を除く全3回公演)。全席自由席で2800円(税込み)。問い合わせは☎0570・00・3337(サンライズプロモーション東京)。
公式ホームページは、http://dinosafari.jp/index.php