代々木上原駅の周辺にはレストランやカフェが集まり、新宿や渋谷などの繁華街とは一線を画す小洒落た空気が漂っています。
しかしながら、今回紹介する「ル・ボークープ」があるのは、井の頭通りの上原三丁目の信号から、東大の駒場キャンパスに向かって伸びる商店街の奥。昭和の面影を残す、というよりも時代に取り残されたようなこの商店街を歩いていると、本当にフランス料理のレストランがあるのか心配になってきます。
でも、ル・ボークープの前に着いてドアを開けると、明るいクリムゾン色の壁を背景に純白のクロスをまとったテーブルが目に入り、上品な雰囲気が感じられます。

そんなレストランで味わえるのは正統派のフランス料理。オーナーの佐藤シェフは「日本で日本人に食べてもらう料理をつくるからには、季節を感じてもらえるものをつくりたい」と考えています。
ただ、最近は新宿や渋谷のホテルに泊まっている外国人観光客が、タクシーに乗ったりGoogleマップを頼りにしたりして来店するケースが増えています。どうやら、有名なホテルのコンシェルジェが、このお店を紹介しているようです。
ル・ボークープの特徴は、好みのスタイルで佐藤シェフの料理を楽しめること。メニューには前菜・メイン・デザートに分かれて料理が並んでいるのですが、必ずしも前菜とメイン、デザートすべてを食べる必要はありません。
例えば、ランチの2700円セットなら3皿を選べるので、デザートは無しにして前菜とメインだけで3皿を食べられます。夜の6800円のコースであれば、同じように前菜もしくはメインだけ3皿選んで、その後にデザートやチーズを味わったりするのもOKです。

かなり予想外の場所にあるル・ボークープで食事をしているのは、渋谷や新宿の喧騒を逃れてやって来る人たちと、周辺に広がる閑静な住宅街に暮らす人々。昼はグラス、夜はボトルでワインを飲みながら、贅沢な時間を楽しんでいます。
ディープな代々木上原の少し大人な雰囲気のレストランで、自分好みにフランス料理を味わってみてはいかがでしょうか。
ル・ボークープ
渋谷区上原3-10-3
03-5738-7952